昔に比べ「管理職の力が強くなってきた」と感じたことはないだろうか。部下の採用、配置転換、リストラなど……いろいろなところで強権を振るい始めている。しかしこうした動きに対し、「危険な兆候」と懸念する声も出始めている。それは……? [吉田典史,Business Media 誠]
さらに、厳しい指摘をする。
「権限を強くすると問題が解決すると考える以前に、ミドル層はやるべきことがあります。そもそも今、ミドル層がマネジメントをしていく上での中心の課題は、部下の内発的動機をいかに高めるか、ということ。つまり、部下が仕事とどのように向かい合い、いかにしてモチベーションを上げるように誘うか、といったことが求められているのです。
ミドル層の権限を強くすることは、ある意味で、危険な兆候でもあると私は思います。権限を強くすれば、ミドル層の育成も実はできなくなってしまいます。中長期的に見ると、むしろ、マイナスになるのではないでしょうか。まずは、マネージャークラスの仕事に対しての責任感を高めること、その上で権限の強化です」
中間管理職のあり方を考えることは、意味の深いことだと思う。そうでないと、次世代を担う20代~30代が報われないからだ。
※関連リンク
『非正社員から正社員になる!』(光文社)
『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)
『あの日、「負け組社員」になった…他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)
『いますぐhttps://www.insightnow.jp/items/edit「さすが」と言いなさい!』(ビジネス社)
ブログ「吉田典史の編集部」
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