なんで、企画会議は、いつもいつも論点がブレまくるのだろうか? ≪苦労して作ったディスカッションペーパーが、無視されて あさっての方向に議論が展開する。1時間の会議を想定していたのに、3時間も4時間もおしてしまう。挙句の果てに、お調子モノのメンバに、進行役をジャックされる。≫いったい、悪いのは誰なのか?
進行役は、会議進行に意識が向いているから、論点はブレにくいが、アイデアを考えるメンバは 頭の中で 絶えず視点を切り替えるといったブラし作業をしている為、論点もあわせて ブレやすいのである。一度 立場を変えてみると ほんとによくわかる。
頭の中で、そんな難しいアイデア創出作業をやっている当人に、論点ブレを指摘したりすると、途端に思考が停止してしまうといった事態が起こりうる。あまり、うるさく言わない方が好ましい。
ある程度の論点ブレは、必要悪と捉えて許容すべきである。
■進行役は 効果的な事前防止策を打つべし。
前述した様に、論点ブレよりも 思考停止の方が、よっぽど致命的である。当人に、論点ブレを指摘する事は極力避けたいところである。
そのためにも、事前防止策を打つ事が有効である。例えば、席の配置を工夫して、誰もが 発言する際に 必ず目に入るスペースを確保する。で、そのスペースに 大きく「論点は XXXXX」と書かれた模造紙を張っておく。そうする事で、発言するタイミングで、自分自身で論点ブレに気づいてもらう。
それでも、論点ブレが起こってしまったら、アイデアの発言に最大限の敬意をはらいつつ、相手を傷つけない様 丁寧に軌道修正を図るべきである。
エフィジェント株式会社 赤秀有為
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2015.10.19
2009.02.10
エフィジェント株式会社 代表取締役コンサルタント
慶應義塾大学 環境情報学部卒。IBM/サン・マイクロシステムズ/PwCコンサルティング社にて、いずれもコンサルタント職として計10年在籍。 その後、エフィジェント社を創業し、代表コンサルタントとして、システムコンサルティング、システム開発活動に従事。専門システムは、デジタルサイネージ/EC/業務システム。