なんで、企画会議は、いつもいつも論点がブレまくるのだろうか? ≪苦労して作ったディスカッションペーパーが、無視されて あさっての方向に議論が展開する。1時間の会議を想定していたのに、3時間も4時間もおしてしまう。挙句の果てに、お調子モノのメンバに、進行役をジャックされる。≫いったい、悪いのは誰なのか?
■企画会議は、どこの現場でも論点がブレまくる。
なんで、企画会議は、いつもいつも論点がブレまくるのだろうか?
進行役:「先週の会議にて 皆でSWOT分析をしましたね。本日は、この分析結果をもとに施策のアイデア出しをしましょう!」と言ったそばから、
佐藤君:「今は 超円高だよね。Tに、円高の脅威を含めた方が、、、」
鈴木君:「いやいや、円高はむしろ、Oの機会になるのでは、、、」という具合になる。
進行役:<SWOT分析は、先週 やっと完了させたのに。蒸し返されると また 全体でアナーキーな議論が紛糾する。全体議論をまとめるの、大変なんだから、勘弁してよ!>
また、
佐藤君:「先程の“○○のプロ組織を作り上げる“施策だけど、うちの会社は 元々○○に強みがないから 単独でプロ組織を作るのは無理だね!」
鈴木君:「じゃあ、コンサルを入れますか?」
佐藤君:「そうだね。あと、どれくらいの期間がかかるかなぁ。3年位 想定しておいた方が良いのかな。」という具合に、施策の実行計画の話に展開する。
進行役:<今は、施策のアイデア出しだけをやりたいの。全て洗い出された後に 施策の評価/優先順位付け、それから、具現化に向けての策を考えるから。うちの部門で、企画会議を進めると、いつもこんな風にグダグダになる。他の会社だと、もっとスマートにやっているのだろうな。>
いえいえ、どこの現場でも 同じ様に皆さん苦労されている様ですよ。
■思い通りに会議が進まず、進行役はストレスフル。
苦労して作ったディスカッションペーパーが、無視されて あさっての方向に議論が展開する。1時間の会議を想定していたのに、3時間も4時間もおしてしまう。挙句の果てに、お調子モノのメンバに、進行役をジャックされる。
会議の進行役は、自分の想い描く会議の展開にならずに イライラしてくる。そこで、
進行役:「佐藤君、論点がブレてるよ。本日の議題は、施策のアイデア出しです。論点を戻しましょう!」そう言うと、今度は、静まり返り 誰も発言しなくなる。論点ブレより、アイデアが出ないのはもっと致命傷である。いやはや、これはいったいどうしたものか?
■たいていの人は 論点がブレてしまうもの!
悪いのは、佐藤君だろうか?鈴木君だろうか?
いえいえ、どちらも悪くないし、どちらも企画検討能力が欠落しているというわけではない。
そもそも、企画というのは 高度な作業であり、様々な角度から視点を変えて 物事を捉えて アイデアを発散させる。そもそも 元々の論点を意識し続ける事は難しいのである。すなわち、ブレ易いのである。
たまに、論点をブラさずに、素晴らしいアイデアを創出する優秀な人はいるが、稀である。
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2015.10.19
2009.02.10
エフィジェント株式会社 代表取締役コンサルタント
慶應義塾大学 環境情報学部卒。IBM/サン・マイクロシステムズ/PwCコンサルティング社にて、いずれもコンサルタント職として計10年在籍。 その後、エフィジェント社を創業し、代表コンサルタントとして、システムコンサルティング、システム開発活動に従事。専門システムは、デジタルサイネージ/EC/業務システム。