情報社会 それでもコミュニケーション不足?

2010.08.19

仕事術

情報社会 それでもコミュニケーション不足?

星野 善宣

これまでになく情報のあふれる現代。そして、情報共有手法もメール、掲示板、ブログ、SNS、twitterと数多く存在しています。情報が多く、共有する便利な方法も多くあります。 それでもコミュニケーション不足が問題になっています。それはナゼでしょうか?

私の経営する会社では、組織活性化に向けたコンサルティングサービスを提供しています。そのクライアント先の多くで、「コミュニケーション」が課題になっています。
ただ、コミュニケーションと一言でいっても課題は様々あります。
そこで、コミュニケーションの定義をまず確認して、その上で課題を分類して御説明させて頂きたいと思います。

コミュニケーションとは


コミュニケーションは、相互作用です。言葉、ジェスチャー、音等、伝達手段は様々ありますが、発信者、受け手の両者が存在して、初めてコミュニケーションです。

コミュニケーション課題と対策


1.どうやっていいかがわからない
「手法がいろいろあるのは知っている。けれど、実際にどのように相手とコミュニケーションをとればいいのかが分らない。」こういった人が意外と多いです。使える道具を持っていても、その使い方が理解できていない状況です。(どういった場合はメールでいいのか、それとも直接話したほうがいいのかも分らない。)

対策: 恐れずに経験することが、最善策です。分らないから、やらないでは、どんどんコミュニケーションが取れなくなります。まず相手にアクションし、そして相手に聞いてみる。その繰返しで、相手とのコミュニケーション方法が構築されていきます。

2.直接コミュニケーションが苦手になっている
メール、ネットコミュニケーションに慣れすぎ、直接会ってのコミュニケーションが苦手になってしまっている状況です。若い方に多いのですが、携帯メールでのコミュニケーションに慣れきってしまい、直接会ってのコミュニケーションの仕方が分らなくなっています。

対策: 自分が直接コミュニケーションの苦手なことにまず気付き、認めることです。メールに慣れた方は、上手く伝わらないのを相手の責任にしがちです。特に仕事で年上の方、取引先とのコミュニケーションでこういった勘違いをしています。

3.知識不足を知られるのが怖くて、コミュニケーションを取れない
「相手と何を話せばいいかが分らない。」「自分に知識が少ないのを知られたくない。」こういった方に多い課題です。

対策: 誰でも最初は知りません。知らないことを隠すのでなく、積極的に聞いてみることです。そこからコミュニケーションは広がります。あなたが思っているほど、相手は知らないことを気にしてはいません。そこから学ぶ意識のほうが重要です。

4.コミュニケーション頻度
相手との関係性ができていない状況で、コミュニケーションをどの程度とるべきかが分からず、適したコミュニケーションが取れていない状況です。仕事では、上司部下間でよく発生しています。

対策: 忙しいのを、理由にしていませんか?関係性ができるまでは、こまめなコミュニケーションが必要です。最初は伝わるはずのことも、思っている以上に伝わりません。そのことを理解して、意思疎通のラインを創る意識を持たなくてはなりません。

上記4段階が主なコミュニケーション課題です。

自分と相手がどの段階にあるかを把握して、対策してみて下さい。
戻りますが、コミュニケーションは相手と自分があって初めて成立します。
自分だけの考えでは改善できませんので、御注意下さい。

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