起業する際、「何を社会に提供し、何を大事にして仕事をするか」を考えたものを『創業の精神』という。その『創業の精神』を『企業理念』へ反映させているものは、社内に浸透しやすい企業理念となるであろう。
作った人には申し訳ないのですが、これはひどいコピーだと私は思いました。
先日までホームページに記載されていたこの理念の説明文は、どうしたらこんなひどい文章が書けるのか、というくらいにひどいものでした(現在は存在していません)。
ソニーファン(実際パソコンもデジカメもソニー製を使っている)の私としては、忸怩たる思いでいたものです。
今まで無節操に拡大してきた事業内容に合わせて、後付で決めた企業理念としか思えませんでした。
ソニーの創業精神は、あくまでも「世の中にないものづくり」であり、「規模は追わないけれども他社の追随を許さない独自の製品」のはずでした。
この創業の精神を忘れた時からソニーの衰退は始まったと私は思うのですが。
音楽を買い、映画を買い、そしてゲームへ金融へ・・・。
そして行き着いた最終企業理念は「インタラクティブ・メディア」であるというのです。
このように、創業の精神を過去のものとして、企業理念を外向けのもっともらしいものとして作ってしまうと、かえって経営をわけのわからない方向に向けてしまったり、後付の意味のないものにしてしまう、分かりやすい例だと私は思いました。
現在のソニーのホームページには、企業理念らしきものはなくなりました。
私が発見できないだけかもしれません。
再度、創業の精神にも負けない理念を打ち立てて、ソニーらしさを表現していただきたいと期待しています。そして以前のような世の中があっと驚くようなものづくりの会社として復活していただきたいと期待しています。
ソニーの関係者の皆さん、気を悪くしたらごめんなさい。ソニーの大ファンであり、ユーザーなので勘弁してください。
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◆-◇-◆ 株式会社マングローブ 代表取締役社長 今野 誠一 ◆-◇-◆
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。