【 21世紀の国富論 】①

2007.10.01

ライフ・ソーシャル

【 21世紀の国富論 】①

泉本 行志
株式会社アウトブレイン 代表取締役

もう一度読み返したい本: 【 21世紀の国富論 】①(著)原丈二 氏

■ 人々にとって、もっとも使用頻度が高く重要視されているのは、ブログやEメールに代表される「快適なコミュニケーション」である。

■ これまでのコンピューター業界は、演算速度を上げることとメモリーの増強を追求してきたが、これからはこのような「計算能力」を中心とした考え方から、「相互コミュニケーション機能」を中心にした発想が、新たな産業を興すであろう。

■ コミュニケーションに基づいた次世代のアーキテクチャをPUC(パーベイシブ・ユビキタス・コミュニケーション)と呼ぶ。これは「使っていることを感じさせない、どこにでも偏在し利用できるコミュニケーション機能」のことである。パソコンからPUCへという流れはすでにアメリカで始まっている。

■ このPUCの特徴は、コンピューターと違ってハードと
ソフトを分けることができないという点である。ハードとソフトの設計が互いに依存し合い、密接に入り組んでいる。この一体化がもたらす意味は、これまでソフト産業ばかりを重視してきたアメリカ企業より、モノづくりに長けた日本企業の優位性が高まるということである。このPUCを日本がリードしていく可能性がある。

   つづく⇒

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