前回、調達・購買業務のパフォーマンスはコスト削減額で測ってはいけないとお伝えしました。それには、調達・購買業務の特性が大きく関わっています。今回は、調達・購買業務の遂行・改善、そのマネジメントに役立て頂けるよう、調達・購買業務の特性について考えます。
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本題の前に。
記事投票にご協力頂いた方、早速にありがとうございました。
2010年の企画第一弾のご協力引き続きお願いしています。2009年を振り返って、2010年を占います!
当シリーズ「週刊 戦略調達」と、調達・購買からできる環境経営に関する情報発信を行う「環境調達.com」、これらの記事で2009年を振り返ってみませんか?
それぞれの記事一覧の中から、2009年を最も象徴しているなぁと思われるものをお選び下さい。集計の結果で弊社にて現在の世相を占います。30秒と掛かりませんので、よろしくお願い申し上げます!
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それでは、本題です。
【だから調達・購買業務はコスト削減額で測れない】
前回、「調達・購買業務のパフォーマンスはコスト削減額で測ってはいけない」とお伝えしました。それには、調達・購買業務の特性が大きく関わっています。今回は、調達・購買業務の遂行・改善、そのマネジメントに役立て頂けるよう、調達・購買業務の特性について考えます。
まず、調達・購買業務の大きな特性の一つに「外部性」があります。調達・購買業務の外部性とは、その業務の成果に、仕様、制約、市況などの外部要因が大きく影響を与える事を指します。
極めて少数のケースを除いて、価格や取引条件は、市況に大きく左右されます。これはマーケティングや営業にも言えますが、これらの業務と調達・購買が大きく異なるのは、調達・購買業務は打ち手に制約が大きいという点です。
企業が購入する殆どの品目は、調達・購買部門が決定するのではなく、開発・設計やそれを使用するユーザにより仕様の指定などにより定められ、時には、他の部品や生産ラインとの絡みなどから、サプライヤ指定で購入依頼が出される事も少なくありません。
ユーザ部門からの仕様や取引条件の縛りや、工場ラインやオペレーションの制約がきつければきつい程、調達・購買部門の打ち手は狭まります。打ち手が狭ければ狭いほど、担当者が能力を発揮する機会が乏しくなり、成果を挙げる事が難しくなります。このように、成果に対して外部の要因の影響が大きいのが、調達・購買業務の外部性です。
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株式会社 戦略調達 代表取締役社長
コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます