1990年代、スキー用品店のCMソングで大ヒットを連発。“冬の女王”と呼ばれた広瀬香美さんが、twitterをきっかけに再びブレイクしている。その人生観、好きな四文字熟語――Twitterの人気者はやはり、非凡な個性の人物だった。 [嶋田淑之,Business Media 誠]
意表をつく答えに思わずのけぞり、爆笑した私に対し、広瀬さんはその言葉の真意を真剣に語り出した。
「私は、毎日が楽しくって仕方がないんです。朝起きるとすごくうれしい! ああ、また1日が始まるって。逆に夜寝るときは寂しいです。ロサンゼルスに住むようになってからは、特にそう思うようになりましたね。さんさんと降り注ぐ陽光の下、みんな明るくポジティブで……。もちろん、日々の生活の中では失敗することだってありますよ。でも、人生ってRPG(ロールプレイングゲーム)みたいなものですから、失敗をすることで『これで攻略の手口が見えた!』って思うんですよ(笑)」
「人生はRPG……なるほど!」さらに意表をつかれて驚いていると、広瀬さんは、こんな風に言葉を足してくれた。
「実は私、(人に)怒られにいくのが好きなんです。どんなに辛いことや困難なことがあっても、RPGで敵のボスキャラが出てくるのと同じだと思えば、どうやってそのボスを攻略しようかってワクワクしてくると思いませんか?」
孤独で寂しい人生の本質を凝視しつつ、音楽を通じて、そしてふだんの自分自身の言動を通じて、たくさんの人々に「微笑み」をあげたいと念願する広瀬さん。そうしたスタンスは、もちろん、先天的に備わっていた彼女の才能やセンスのなせるワザということも言えるだろう。しかし、実は、それだけではない、様々な人生経験が、現在の彼女を形作っているのである。
本記事の後編では、そんな広瀬さんがこれまでどういう人生を歩んできたのか、そして、今、どこに向かって進もうとしているか明らかにしたいと思う。
~『愛があれば大丈夫』はクラシック音楽だった――広瀬香美さん(後編)に続く~
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広瀬香美
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