今回は、弊社のサービス事例からの考察で、業務の手順書作成の機会を捉えて、あるべき業務を本当に設計しましょうというお話です。
見せかけの内部統制の体裁を整えるため、ISOを取得するためなど形だけの手順書やマニュアル作りにはまったく興味もありませんし、価値も見出せませんが、業務のあるべき姿を手順書に落としてみるという姿勢で、業務手順を手順書やマニュアルに明らかにしてみると、思わぬ抜け漏れ、重複がある事が明らかになります。これは調達・購買業務に限らず、何れの業務にも言える事です。
今回のお客様は、もともと調達・購買業務をこういう形でマネジメントしていきたいという意志をお持ちだったので、弊社からのあるべき姿の提案の採否につき、非常に活発かつ有意義なディスカッションをさせて頂きました。
どんな経営手法も、「この目的のためにこうしたい。だからこれを使うんだ」という意志がないと、形骸化したり、ゆがめられてしまい、成果を上げるどころか逆効果になる事が少なくありません。
今回のお客様との仕事では、マネジメントとは、理論や手法だけでは足りなくて、最後はマネジメントする人間の意志だよなぁと改めて感じました。
あなたも、この機会に、監査対応やISO取得といった機会に囚われず、あるいは、そうした時でもやらされで仕事をするのではなく、あくまでも業務のあるべき姿を手順書に落とすという前向きの姿勢で、業務手順書を作成、見返してみてはいかがでしょう。
システム導入と違って自分一人でもできる事ですし、自分でやればお金も掛かりません。
※本稿は、弊社が発行しているメルマガ「週刊 戦略調達」の記事を編集・加工したものです。「週刊 戦略調達」は、調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒントを提供すべく、調達・購買業務のマネジメント、戦略調達のプロフェッショナルが、最新のトピックスから、調達・購買業務におけるトレンド、業務への影響を解説したものです。最近の記事のバックナンバーの閲覧やご購読は、http://samuraisourcing.com/knowledge/weekly/ にて行えます。
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株式会社 戦略調達 代表取締役社長
コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます