「本物の力」
基本と応用⇒それから・・・オリジナル

2009.11.09

仕事術

「本物の力」 基本と応用⇒それから・・・オリジナル

星野 善宣

基本の出来ていない人がいくら、「自分流」を考えても優れたやり方は出来ません。

伝統芸能で「守破離」という言葉があります。まず基礎や型を身につける「守」、自分なりに独自のアレンジを加えるためにいったんは破る「破」、自分ならではのオリジナルティを創造して型から離れる「離」です。

この守破離では、まず「守≒基礎」をみっちり身につけることが重要です。

多くのオリジナルブランドや、奇抜な手法、独自のサービスも、すべては基礎あってこそです。特に「本物」と呼ばれるものは、必ず基礎がしっかりしています。

建物と同じです。
基礎がしっかりしていなくては、上にどんなにすごい構造の建物を建てても、地震で一発です。仮に、地震がなくても長い月日が立てば、地盤沈下をおこすこともありますね。

「コピー」商品と本物の違いも、この基礎の違いにあります。

都合よく「オリジナル」という言葉で表現していることを目にしたことはありませんか?(そもそも何がオリジナルなのかもよく分らないような)
本物は長い月日を重ねながら改良、改善を繰り返していくので、細部にまで気が配られています。そういった細部の違いが、本物とコピーでは違いとなって現れます。

当社では企業ブランディングをサポートさせて頂いております。その企業ブランディングでも、基礎がポイントになっています。多くの企業がビジュアル、形、広告手法など目に見える要素に意識が偏る傾向があります。けれど、強い企業ブランドに必要なのは、「コンセプト」「企業の基本理念」「サービス基礎」といったことです。この基礎を構築しておかないと、ブランディングを進めるうちにブレが発生します。

「基礎」があってこそのオリジナルです。

オリジナル性を求めている時、基本は理解できているか、一度見直してみて下さい。

その違いに気づけるかどうかは、後から大きな差に繋がります。

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