今は、そんなに流行りませんが、「ゼロベース思考」というものが一時期はやりました。かっこいいコンサルタントの使う思考技術として。最近、私の感覚だとあんまり聞かなくなりましたが・・・。今日は「ゼロベース思考」をちょっと浅めに考えて見ます。
もしも、ゼロベース状態に近くなれると、今までと違う外部の見え方、捉え方ができたりしますよね。
なので、これまで考えつかなたかった結びつきなどが見えたりもします。
つまり、思考の幅が広がってくるということです。
まあ、完全に全てをとっぱらえるわけはないのですが、少しだけ、大事なものを変えてみる試みをするだけで、ちょっと違った世界が見えますよね。
だいぶそれますが、優れた芸術作品も、世界の見え方を変えてくれたりもします。
例えば、雪舟の水墨画をずーっと見てから、美術館に来た道を帰っていくと、木々が全く違った見え方をしたことがあります。そういう体験とか、ありません?
雪舟の書く木って、すごーく変わってます。その変わってる見え方を知っただけで、少し見るところが変わっちゃったのですね。
すごいことです。
人との出会いも見えるものを変えてしまいます。新たな人々と交流すると、ものの見え方が少し変わったりしません?
すごい人だなあ、と思うような人と、一緒に仕事をしていると、仕事の捉え方、見え方がすごく変わったりしません?
そうすると、まあ、異論はあるかもしれませんが、素敵なブルーブック:コンサルティングのレポートというのは、経営陣のモノの見え方を変える可能性があるのです。
外部世界の見え方が変われば、リソース配分の考え方も、ポジショニングの考え方も変わってきますよね?
別に、外部環境が変わるから適用するために変わらなくてはいけないわけではない、と思います・・・。
外部環境は、プレーヤーによって、その見せる姿を変えるものです。
まあ、そこに惑わされないように、大事なものを取っ払って、見てみて、景色が違うことがあることも認識して、そこから、また元の世界に戻ると、見落としていたことを認識したりすることができるのだと思います。
こういう感覚、うまく伝わるでしょうか?
まどろっこしく書いてしまったかもしれませんが、ゼロベース思考とは、私の感覚だとこんな感じのことだと思います。
では、次回をお楽しみに。
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シンキングメソッド
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。