人気ラーメン店「博多 一風堂」を展開する河原成美さん。長年にわたって日本のラーメン界をリードしてきた男の経営哲学は「変わらないために変わり続ける」こと。この経営哲学を通じて、一体何を実現してきたのだろうか? [嶋田淑之,Business Media 誠]
であるならば、そうした“2000年代の人々”へのメッセージを、これからは考えなくてはいけない。彼らは世代的に言うと、両親がいわゆるニューファミリー世代に当たり、子どもたちはバブル崩壊後の親たちの苦しみの姿を見てきた人々。DNAに刻まれている古き良き日本への郷愁が彼らの心にこみあげてきているのかもしれません。
そこで今年の秋、そうした1950~60年代(昭和中期)をイメージした新しい業態をスタートします。一風堂よりも低価格のミドルマーケットを狙ったチャンポンのお店と、ラーメンのお店です。当時を彷彿させるリアルな温度感を大切にしつつも、味のインパクトは現代に即したものにしていきます。使用する野菜も肉も産地を指定するなど、現代の人々のニーズに応えます。
味のコンセプトですか? う~ん、それは『洗練された品のない味』です(笑)」。河原さんの表情は、明るく優しく輝いていた。果たして、それはどんな商品なのだろうか? 今から楽しみなのは筆者だけではあるまい。
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~「博多 一風堂」河原成美物語5 世界戦略の成算は? に続く~
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「博多 一風堂」河原成美物語
2009.10.01
2009.09.30
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