自民党は惨敗した。どんな広告を打っても、どんなネガティブキャンペーンを重ねても、その趨勢は変わらなかった。その広告を作ったのも、CM放映を仲介したのも、広告代理店である。麻生首相や自民党幹部だけが、惨敗の首謀者か?広告代理店に、罪は、ないのか?考えてみたい。
ここに、2007年21業種のマスコミ4媒体広告費伸び率というデータがある。
マスコミ4媒体の広告費が伸び悩む中・・・「団体・官公庁」は、前年比124%の伸び。21業種の中で、ダントツである。
① 前例主義の団体・官公庁は、マス4媒体が売り込みやすい。
② 勉強不足の人達が多いので、複雑なメディア提案は通らない。
これは、そういう潜在意識の結果だと考える。
なんにしろ、今回の自民惨敗は、自民党や広告代理店の「国民軽視&大衆軽視」という悪しき意識を露わにした酬いである。
今回の民主党の選挙参謀である小沢一郎氏は、新人議員に、「毎日最低でも50ヶ所で、街頭演説&辻立ちをこなすこと」を強いたと、何かの報道で聞いた。
誰も立ち止まってくれない街頭演説は、辛い。こんなことやっても、何の役に立つかわからない。票を獲得できるなんて想像できない。でも、毎日、必死に語り続けたら、、、誰かが、振り向いてくれる。握手を求めてくれる。涙が出そうになる。そう言うときに、政治家は、本当に、何をしなくてはいけないかがわかるというわけだ。
選挙活動は、結局、「人間力」を試されているのだ。
そういうことを見極める目が、実は、我々大衆にはあるのだ。そう信じたい。
なのに、他人をおとしめることに躍起になった・・・
そんな自民党幹部と広告代理店は、選挙のプロではない。
人間のプロが、
選挙のプロであり、
政治のプロになる世の中を
、、、期待したい。続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
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メディアや広告業界への苦言・提言
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。