企業の中で、経営者/リーダーは漠然と「考えろ!」といったりしますが、考えるということは一体どんなことなんでしょう?考える作業から自走するには、どういう前提をシェアすることが必要なんでしょう?今日はその辺りのお話しです。
考える、決める、行動するに分けて考えると、行動するまで結びつくことのできる「考える」は考えた全部の1割ぐらいなものです。ただ、残りの9割は全て無駄というわけではなくて、何かしらの、より大きな考えるの一部に組み込まれたり、影響を与えたりするんですね。
自分が考えたことが、そのまま実行されるというのは、なかなか無いですね。
無いですが、なんらかの形で影響する。それだけで一応、価値である、と考えないと当初はやっていけないです・・・。
考えるという作業は、付加価値的なものの見方をしないと、なかなかやってられません。
みんなの「考える」を統合して、大きな「考える」になっていく。そういうものです。事業会社だと、小さな貢献がなかなか評価されませんけどね。まあ、しょうがないです。
こういった考え方をシェアしていないと、プランニングワークは機能しません・・・。
シェアした上で、「考えて」なんですね・・・。なんと長い道のり・・・。
そうすると、仕組み、アプローチ的な視点では、これだけのことをシェアしながらやるために、コミュニケーション量が大事だから、コミュニケーションの量を確保するためには?ということだったり、月曜の朝に来なくなって、脱落する人も多いから、メンタルヘルスを低下させないためには?ということだったり・・・。
そういうことを考えたビジネスシステム上の位置づけと、組織体制がいるんですね・・・。
この辺の解は、企業の規模によってだいぶ違いますので、なんとも言いにくいですけどね。簡単なことを言うと、週に一回は、みんなで軽食をつまみながら、勉強会みたいなことをするのがいいですね。
なんだ、そんな簡単な、と思います?でも毎週できます?リーダーが一番初めに出なくなって、みんな集まりが悪くなるんじゃないですか?
まあ、その辺りは工夫がいりますけどね・・・。
でも、一番分かって欲しいのは、はじめに何ありきなのか?と言えば、企業の未来を作り出したい!そこに近づきたい!ありきですからね・・・。それだけは忘れないで欲しいです。
では、次回をお楽しみに。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。