完全密閉型では世界最大級の野菜工場が、福井県美浜にある。運営するのは京都のベンチャー、株式会社フェアリーエンジェルだ。同社の活躍は政府の目にも留まり、これを機に野菜工場支援策として150億円の補正予算が組まれた。世界の食の未来を考える同社の使命感に迫る。
「露地物の代替品としてではなく、まったく新しいジャンルの野菜としてのポジションを確保する。それでこそ新しいマーケットを開拓出来る可能性があると考えたのです」
創業間もないベンチャーとしては、相当に思いきった展開である。あえてリスクのある戦略を採るからには、それなりの理由があるはずだ。
「結局、作るだけでは不十分なのです。野菜工場で作った野菜をきちんと売るところまで含めたパッケージングじゃないと世界に展開することはできません。つまり、世界の食料問題を解決することにはならないのです」
見つめているゴールはあくまでも高く遠いのだ。そのゴールに到る険しい道のりを同社は、どう乗り越えていこうとしているのだろうか。
⇒次回「製造業の視点で農業をカイゼン」へ続く(全四回)
『株式会社フェアリーエンジェル 関連リンク』
株式会社フェアリーエンジェル:
http://www.fairyangel.co.jp/index.html
京のアグリベンチャー経営者ブログ:
http://ameblo.jp/satoshiinoue
・てんしの光やさい
・天使の花屋
・天使のカフェ Angel's Cafe
◇インタビュー/構成:竹林篤実
◇撮影協力,フォトグラファー:㈱エムツーフォト 代表取締役 宮田昌彦
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FMO第25弾【株式会社フェアリーエンジェル】
2009.07.21
2009.07.14
2009.07.07
2009.06.30