「人に影響を与えること」は、大きくは 「意図的」と「無意図的」 に分けることができるということでした。 そして、無意図的な影響力は、 『影響力を解剖する』 では、次の6種類が挙げられています。
周りが力を出してくれるから、
自分くらい手を抜いても大丈夫だろうと
考えてしまうのですね。
(こんな人が多かったら負け確実・・・)
私の勝手な推測ですが、綱引きの勝敗は、
・どっちが力持ちの人間が多かったか
ということではなく、
・どっちが「社会的手抜き」をする人が多かったか
で決まるんじゃないかと思います。
なお、会社の会議などにおいても、
この社会的手抜きは発生しています。
ブレストみたいにある程度全員発言を義務付けないと、
他人にしゃべらせといて、
「自分はただ聞いてることにしよう」
と考える人が発生してしまいます。
『影響力を解剖する』では、
社会的手抜きを防ぐ方法として次の3点が紹介されています。
(1)単純作業ではなく、挑戦的な多少難しい仕事にする
(2)各人に少しずつ異なる作業を与える
(3)各人の責任の分担を明らかにしておく
[漏れ聞き効果]
電車に乗っていて
「○○銀行は危ないんじゃないの」
と話しているのをたまたま聞いて、なんとなく不安になり、
口座から金を引き出した。
こうした、いわゆる「うわさ」を偶然聞いたことで、
自分の行動に変化が生じてしまうのが
「漏れ聞き効果」
です。
なぜ偶然聞いた話に影響を受けてしまうのでしょうか。
その理由として、次の3つが挙げられています。
(1)偶然に会話に接するので、面と向かって話されるときよりも
受け手に構えが生じにくい
(2)聞こうと思って会話に接したわけではないので、
その内容から受ける衝撃が大きいこと
(3)会話をしている人が受け手に影響を及ぼそうという意図が
ない(ように見える)ので、受け手に反発が生じにくい
考えてみれば、「ブログ」は、
「漏れ聞き効果」
が高い媒体ですね。
個人発ながら、「口コミ」と異なり、
不特定多数に向けられた情報発信です。
とはいえ、偶然に目にする機会がありますし、
作為的なものも増えてきたとはいえ、基本的には自然な内容
ですので。
ブログの影響力が増しているのもむべなるかな、です。
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2007.08.16
2007.08.17
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。