~高度成長からバブルを駆け抜け、さらなる未来へ~ 1980年~90年台にかけての日本経済のバブルが膨れ上がって破裂前後の頃の、筆者のドロドロの商社マン生活の実体験をベースに、小説化しました。 今も昔も変わらない営業マンの経験する予想を超えた苦楽物語を、特に若手営業マンに対して捧げる応援メッセージとして書きました。
< どないですかって。突然そういわれても・・・ >
「自分宮田君よね。 今晩夜空いてまっか?
よかったら赤坂のバーに連れて行ったげるわ。
篠原さんも一緒に行かへん?どないだ?」
「あのう。すみません。 あなたのお名前は?・・・」
「あー、ごめん。関さんから聞いてへんかった?
わて。マイクいうねん。 自分の5年先輩になるねん。
一緒の課やから今後ともよろしゅうな。」
「は、はー。 よ、よろしくお願いします・・・」
< こんな人居たかいな? 一体なにもんや??? >
マイクと名乗る謎の白人青年を何気なく観察してみた。
見事な金髪がウェーブをしながら輝いており、透き通る
ような色白の肌に、まるで地中海の海岸のエメラルド
ブルーのような濃紺色の深い美しい瞳とまっすぐ鼻筋の
通った高い鼻をもった、まさにこれぞ白人美少年とも
いえる風貌を持っていた。
言うならば、ウィーン少年合唱団の美少年が、そのまま
大人になったという感じである。
意外な人物であるマイクに声を掛けてもらい、初めて
赤坂の夜の町に出かけることもうれしかったが、篠原
由美子も一緒に来てくれることが本当はうれしいのであった。
猛烈な勢いで暗号だらけのテレックスの山を何とかこなして、
夜7時30分ごろ、三人は赤坂のネオンの中に消えていった。
次回へ続く。
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商社マン しんちゃん。 走る!
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