前回の記事≪組織の目標が自分の目標とリンクする、組織目標の作り方≫では、問題の指摘に終わらず、それを解決するための方法<すごい会議の手順12、13>を紹介した。今回は、組織間で共有できる目標設定をする前に「洗い出された問題が本当に解決すべき問題なのか?」それとも「別に隠れた問題があるのか?」を明らかにする手順を紹介する。
まずは、前回紹介した手順を行なう。
「一番の問題はなにか?それを2、3個紙に書いてくれ」と言う。(すごい会議手順 12)
さらに、それを
それを「どのようにすれば?できるだろうか?」の文章にする。(すごい会議手順 13)
(「組織の目標が自分の目標とリンクする、組織の目標の作り方」参照)
その後に、
「では、言えない問題はなにか?」と質問して、それを紙に書いてもらい発表する。
そして、その文章を「どのようにすれば?できるだろうか?」の文章にする。
イメージできるだろうか?
具体的な例として、僕が2001年に作ったバンドの話をしよう。
僕は、このバンドの目標を「すごい会議」方式で決めるための前段として、
この問題の棚卸しをした。すると、
「初心者が多い」
⇒どのようにすればしっかりしたバンドになるか?
「昼間仕事がある」
⇒どのようにすれば練習時間をきちっと確保できるか?
「やりたい音楽が違う」
⇒どのようにすればバンドでやる音楽が決まるか?
といったやつが出て来た。
ところが、これらは本当の問題かどうかわからない。
そこで、次の手順を実行した。
すごい会議手順 14
「言えない問題はなにか?」を紙に書いてもらい発表する。
すると、ベースのタクが
「僕らの音楽を聞きたいと思っているヤツは一人もいない」と言いやがった。
言われるた時は「タク、それ言っちゃうの?」という驚きはあったが、
タクの言ったことは全くの真実で、その内容そのものには驚かなかった。
で、実際僕らが解決すべき問題は、練習時間や、やる音楽を決めることよりも、
「どのようにすれば、僕らの音楽のファンが3,000人できるか?」ということだと分かった。
こんな風に、企業でも、この質問「言えない問題はなにか?」をすると、
営業の人から
「僕がお客さんだったら、競合他社の製品を買う」とか
製品開発の人から
「イマイチ、自社のサービスが好きではない」というような
最初に出て来た問題よりも、そっちの方を最初に解決しないとしゃーないでしょ!という問題が出て来る。
もちろんそれらの問題も、「どのようにすれば?だろうか?」の形に書き換える。
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すごい会議の手順
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