経営者と経営幹部、経営幹部とマネージャーなど、違う立場の間で「やる気や熱意に差がある」と感じたことはないだろうか?この問題を解決し、個々人の目標にリンクさせる組織目標の作り方(すごい会議の手順12・13)を伝授。
多くの組織で、「経営者と経営幹部」または「経営幹部とマネージャー」などの立場間で
「やる気や熱意に差がある」といった問題を耳にする。
給料も違うし、立場も違うのだから、何も対処しなければそうなるのがあたりまえ。
これを解決する場合、この問題を経営者側の問題と認識したほうがうまくいく。
(多くの他の問題も、「従業員の問題」とらえるより、「その問題を起こしている我々経営陣の責任」と考えた方が解決しやすい。)
組織内で発生する「やる気や熱意の差」。
この問題のスタートとなっているのが、「組織としてのゴール」だ。
経営者が「今年売上120%を達成する!」と言ったところで、
従業員は、別に自分の給料が120%になるわけではないから、
そんなにやる気にならない。
そこでどうするか?
すごい会議手順 12
目標を決める前に、経営幹部の自部署で、
それぞれどんな問題が起こっているかをテーブルに乗せる。
例えば、営業部では
「お客さんのリピート率が低い」
「人材が育ってない」
「製品の競合性が低い」
といった問題が出て来る。
これらの問題は、営業部長も営業部員も解決したいと思っている(具体的なアクションを起こしているかどうかは別にして)。そこで、全社としての目標が、これらの問題の解決になるようになっていれば、営業部長も、営業部員もやる気が出る傾向が高い。
すごい会議手順 13
テーブルの上に乗ったそれらの問題を
「どのようにすれば?できるだろうか?」のフォーマットに書き換える。
例:
「お客さんのリピート率が低い」
⇒ どのようにすれば、抜群のリピート率になるだろうか?
「人材が育ってない」
⇒ どのようにすれば、すばらしい人材が育つか?
「製品の競合性が低い」
⇒ どのようにすれば市場でナンバーワンの製品になるか?
「どのようにすれば」のフォーマットにすると、
・本人が答えを考え始める
・なんとなくやれそうな気がしてくる
・「自分はなにが貢献できるか」を考えはじめるようになる
といった傾向が出てくる。
普段は、「なんでそれができないのか?」を考えていることが多い人も、「どのようにすれば、それができるようになるのか?」を考え始めることにより、頭を回し始める。
この手順は、会議のアジェンダ(議題)を作る時もつかえる。
「東北地方の売上低下について」
と書くと、担当社が「なんで売上が低下しているか」の理由を説明しはじめる。 そこで
「どのようにすれば、東北地方の売上をぶっちぎり伸ばすことができるか?」
次のページ本当に解決したほうがいい問題なのか、それとも別に隠れた...
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すごい会議の手順
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2009.03.31
2009.03.24