『そんなの意味があるのですか?』と言いたげな新入社員諸君へ。

2009.04.12

ライフ・ソーシャル

『そんなの意味があるのですか?』と言いたげな新入社員諸君へ。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

いろいろな会社で、今年も、新入社員評を聞く季節になった。40才も過ぎると、自分自身が新入社員だった頃のこともすっかり忘れ、『そんなの意味があるのですか?』と言いたげな、小利口な新入社員の諸君には、ひと言、言いたくなる。

高校時代の難しい数学や物理の勉強が、何の役に立つかはわからなかった。
大学の時の、マルクスやなんちゃらも、実際のところ、いまだに何の役に立ったかは不明である。
しかし、それをやるしかなくて、嫌々でもやりながら、ここからどう脱出するかを模索する。
自分でそれが役立つかどうかを発見し、次を創造すること自体が大切なのであって・・・
最初から、合理的な道があるということを教えるのは、教育ではない。

「黙って聞け」と言える気風を持つことが、リーダーの条件であり。
「黙って聞いて学んだ経験」の有無が、リーダーになる条件である。

「薫陶」を受ける。最近、耳にすることが少なくなったが、実は、リーダー教育に一番大切なことなのだと考える。そもそもは、「陶器をつくるときに、香を焚いて薫りを染みこませていく」ところから生まれた言葉であるらしい。

新芽が出て木々や花々の香り立つ春に、新入社員研修がある日本。テクニックや常識を学ばせることに躍起になるより、どんな会社の薫りを染みこませるのかを優先して考えた方がいい。
ちなみに、人間の五感の中で一番記憶と直結するのは、嗅覚=「匂い」らしい。ということは、良い「社訓」は、良い「社薫」になるということだな・・・。きっと。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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