【弊著・予告編】「個」として強いプロフェッショナルの時代である。あなたの就労意識は“ビジネス・コスモポリタン”として、外に開いているだろうか?
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さて、ひるがえって、日本の働き手で圧倒的多数の
「カイシャイン」はどうでしょうか。
言うまでもなく、戦後の日本は、
組織が「終身雇用によるヒトの抱え込み×ヒラルキー型」を強力に実行し、
その中で労働者が忠誠心を組織に捧げて、
与えられるがままの仕事を真面目にこなしてきました。
労使を挙げて、コテコテの組織人が大量に生産された時代でした。
私は、組織人の意識自体、悪だというつもりはありません。
私自身、現在は個人で独立して事業を行なっていますが、
会社勤めのサラリーマンとして働いた17年間の蓄積があればこその独立です。
会社が過去から蓄えたノウハウを伝授してもらい、
会社の信頼度で仕事を広げ、人脈をつくり、
会社のお金で研修もさまざまに受けました。
組織人であることのメリットを感じながら、それを最大限活かしていく意識は、
むしろ奨励されるべきことだと思います。
問題なのは、組織人的な意識が、依存心と結びついた場合です。
組織のぬるま湯に浸かって、自分を磨くこともせず雇用され続けてきた組織依存人は、
バブル崩壊後の景気低迷時に大変な苦難に遭いました。
要は、組織人としての意識と、仕事人としての意識のさじ加減をどう自分で司り、
依存心を排して、自律的に働くかです。
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ところで、『出世』とはどういうことでしょうか?
よく、高業績を上げて、部長に出世したとか、社長に出世したなどといいますが、
社内の昇進の閉鎖的な話で、どうも矮小化した使い方の感じがします。
電通の元プロデューサーとして有名な藤岡和賀夫さんは
『オフィスプレーヤーへの道』の中の「“出世”の正体」という章で、
面白い表現をされています。
「自分の会社以外の世界からも尊敬される、愛される、
それは間違いなく『世に出る』ことであり、 『出世』なのです。
そこで肝心なことは、『世に出る』と言ったときの『世』は、
自分の勤めている会社ではないということです。
(中略)
自分の選んだ会社を“寄留地”として、
そこを足場として初めて『世に出る』のです。
(中略)
“寄留地”を仕事の足場として、ビジネスマンという仕事のやりかたで、
もっともっと広い社会と関わっていくということが『世に出る』ということなのです」。
日本は、まだまだ、 “組織ローカル”な世界観で働いている人が多い。
先日、韓国のあるIT会社のマネジャーから面白い話を聞きました。
その会社では、マネジャークラス以上の人間は、
少なくとも年に1回、業界のコンファレンスやビジネスエキスポなどで
講演やセミナーをしなければいけない、というルールです。
(実行できなければ、降格対象となるそうです)
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新著サマリー
2007.08.07
2007.07.27
2007.07.21
2007.07.14
2007.07.11
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。