ホリエモンこと堀江貴文元ライブドア社長が先週2日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、激しい検察批判を展開したというニュースが流れた。
・・・と、ぶっちゃけている。
何もやるつもりがなかったんだ。
テレビ局を解体して、リストラとかをバンバンしてくれるのだろうと思っていた。だから、内心、既成価値を壊していくトリックスターとしてのホリエモンを応援もしていた。
なのに
『テレビ放送にライブドアのURLを貼り付けるのが、私がしたかった唯一のこと』
なんてぶっちゃけられちゃうと・・・ちょっと、がっかり。とても善人な話じゃん、それって。そんな『ションベン』みたいな話だったのか、本当に?
もっと取り繕ってもいいものを・・・。
ホリエモン自らが言うように、ライブドアという会社が考えていたことが、全然、巨悪じゃないから、検察は動いたんだ・・・。
古い既得権側から見たときに、ホリエモンは、全然、恐くなかった。シンプル過ぎる・・・というのが、本音じゃないだろうか。
どこの国でもベンチャーはいかがわしく、経営者は、山師が多いというのも事実だろう。だから、彼らのほとんどは失敗する。
よって、沢山のベンチャーの立ち上げが必要になる。
その中から、本物のが出てくるはずだった。
そんな市場発展の芽を、根こそぎ摘み取った検察による日本経済へのダメージは大きい。そして、その切っ掛けを創ったホリエモンとメディアの罪は、計り知れない。ほんとの罪は、そこにある。
ホリエモン自身が、ライブドア事件を、野心に支えられた『巨悪』ではなく、『ションベン刑』みたいものであるという純粋性とニヒリズムを抱えて発言する限り、ライブドア事件は、この日本経済にとって『ションベン』程度の栄養にしかならない。きっと。
そうならないことを、
今後の『徹底抗戦』を貫くホリエモンに期待したい。
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。