なぜ新入社員を効果的に育成することができないのか?自分自身の経験から、その原因の一つを探ってみたいと思います。
人は、過去の類似した経験をイメージしながら理論を吸収し、それを基に実践することで効果的にスキルを身につけることができると思います。(一般論かと思いますが)
しかしながら、新入社員には経験がありません。
そのため、なぜその研修が必要なのかという実感がないままに、その必要性を説明されると、なんとなく気づいた「つもり」になってしまいます。(もちろんビジネスマナーなど自明の理としてその必要性に気づくことができるトピックもあると思いますが)
そして、教えられたものをとりあえず暗記することで、なんとなくわかった「つもり」になってしまいます。
また、ゲームなどの業務への適用イメージが沸きにくい演習を行うことで実践の代替とすることもよくあると思います。
その結果、理論だけを詰め込むことで、なんとなくできた「つもり」になってしまい、いざ業務で実践させるとできないというのが、新入社員の育成を失敗する大きな要因となっているのではないかと感じています。(新入社員研修に限らずとも、研修が失敗するケースではよくありがちなのではないかと思います)
「つもり」研修にならないようにすること、特に、新入社員に欠けている「経験」の部分をいかに補うのかが、新入社員育成のカギになるのではないかと思います。
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2009.03.15
2009.03.15