おでんが最も売れる時期は、冷え込む1~2月ではない

画像: TAKA@P.P.R.S

2009.03.09

営業・マーケティング

おでんが最も売れる時期は、冷え込む1~2月ではない

笠井 清志

最近、「おでん」はコンビニにおける冬の定番商品となりました。 皆様、この「おでん」が一番売れている時期がいつなのか、ご存知でしょうか? 真冬の1月や2月だと考える方は多いのではないでしょうか? 実は、この商品は真冬に一番売れるのではなく、秋の終わりがピークになっています。 では、いったいなぜなのでしょうか? 今回は、「おでん」の売れる時期について、他の事例と比較しながら考えていきます。

ちょうど今の時期ですと、季節商品として消費者ニーズが高いのが花粉対策商品です。コンビニでも「花粉コーナー」が設置されていたりするので、チェックしてみてください。

先日、おでんの衛生面についてのご質問がありましたので、それについてお答えします。

質問内容:個人的興味からお伺いするのですが、現在のコンビニおでんは衛生的に問題ないのでしょうか? よく、ネット上などで「冬にコンビニのバイトやったら二度とコンビニのおでんなんか食べる気がしない」といった意見を目にするものですから。髪の毛が入っていたり、虫が入っていたりするようなことも耳にするので、未だに食べたことがありません。

基本的におでんの鮮度管理については、コンビニチェーンの本部でルールが決められています。例えば、「鍋に入れてから4時間まで」などです。けれども実際は、そこまでしっかり管理はできてないように感じます。恐らくおでんは、コンビニ商品において唯一本部が商品管理を徹底できていないものと言えるでしょう。

長時間煮込まれて、ぐちゃぐちゃになったおでんを買って怒りを覚えた人もいることでしょう。店舗経営者の中には、具材を廃棄したくないために、鮮度管理の基本ルールを無視する人がいます。気持ちとしてはおいしい商品を提供したいと考えている経営者でも、結果として踏ん切りがつかずに、ズルズルと古い具材を鍋に入れたままにしていることもあります。

また、虫や髪の毛などの混入を完璧に防ごうと鍋の上に網をかぶせる工夫をした店もあったようですが、売り上げが激減したためにやめたそうです。

おでんの鮮度管理や衛生面に関しては、店舗ごとに差があるため、改善する余地が大きいといえます。

では、コンビニのおでんは買ってはいけないのでしょうか。そんなことはありません。しっかりやっている店舗もあるからです。そういう店は、当然ながらおでんの売り上げが伸びます。つまり、「おでんが売れている店=鮮度管理や衛生面で安心な店」といえます。気になる人は、おでんがよく売れている店を見極めて買うようにするといいでしょう。


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