コンビニは、多くの商品を扱っていますが、その多くに賞味期限が定められています。おにぎり、サンドイッチ、弁当などの「FF(ファーストフード)商品」は特に賞味期限が短く、1日未満で廃棄されます。では、このような商品をどのように管理しているのか?
コンビニは多くの商品を扱っていますが、その多くに賞味期限が定められています。おにぎり、サンドイッチ、弁当などの「FF(ファーストフード)商品」は特に賞味期限が短く、1日未満で廃棄されます。
FF商品の納品と廃棄の例を見てみましょう。
・10時頃に納品された商品は24時までに廃棄
・15時頃に納品された商品は翌日9時までに廃棄
・22時頃に納品された商品は翌日14時までに廃棄
廃棄処理は1日3回。店舗運営において廃棄処理が何度も発生すると手間がかかり、漏れも発生しやすくなるので、時間管理商品の場合は廃棄処理時間を同時刻に設定されています。一般的には上の例のように、ピーク時の時間帯を避ける時間帯になっています。
時間で管理する商品のほかにも、日付で管理する商品があります。日付管理商品の場合は、すべて24時に廃棄するようになっています。
なお、賞味期限になったら廃棄するというわけではありません。大半のチェーンでは、「販売期限」を決めており、その販売期限になると廃棄します。下図のように、販売期限は賞味期限より短く設定されています。
スーパーでよく見かける「半額」「30%引き」といった値下げシールが貼られた商品はコンビニではほとんど見かけません。コンビニは「ドミナント出店(一定の地域に集中して店舗を展開すること)」をしていますので、近隣に同チェーンの店舗が存在しています。このため、1店舗の値下げがほかの店舗に悪影響を及ぼすと考えられています。ですから、特に値引きが禁止されているわけではありませんが、店の判断で自粛しています。
定価販売を継続することにより、価格競争に巻き込まれないようにもしています。過去、あるコンビニ店舗が販売期限前の商品を値下げして販売している事例がありましたが、数カ月後にはやらなくなりました。手間がかかる割に利益が上がらなかったためです。結局、「値下げ商品=売れ残り」というイメージがついてしまうため、思うほど処理が進まなかったのです。
廃棄処理の手順ですが、廃棄処理時間の10分前から作業を開始します。大半のチェーンでは、廃棄処理時間を過ぎた場合、レジで商品スキャンするとアラームが鳴るようになっています。ですから、アラームが鳴ってしまう前に作業を終了しておく必要があります。
廃棄処理時には、商品のラベルを確認します。商品ラベルには、○○時に廃棄処理するようにという表示がされています。
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