目を見ればわかるは、本当か?桜庭和志なら、こう言うね・・・。

2009.02.13

ライフ・ソーシャル

目を見ればわかるは、本当か?桜庭和志なら、こう言うね・・・。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

「目を見れば、相手の力量はわかる」「名刺交換の姿を見てあいつを見切った」・・・。経験豊富なビジネスの諸先輩方々の中には、こういう物言いをされる方がたくさんいる。でも、そういう「できるビジネスマン風」発言をされる方に限って、こちらから見切りたい人が多いのも事実。何故か??? そこのところをIQレスラー・桜庭和志に聴いてみよう!

今年の新入社員は「○○○タイプだから」。
得意先の○○部長は、「○○○だものね」。
見切ったことを吹聴するような会話が生まれるビジネスの現場って、概ね、大したことない。
「目を見れば、相手の力量はわかる」「名刺交換の姿を見て見切った」なんて上司に限って、コミュニケーションが下手で、部下を育てる素養に欠ける。

レスリングもビジネスも、人間のやることだ。
人間は、たったひとつのことで見切れるほど単純ではない。
その深いところに探求したり、怖れを抱くことが・・・
面白いレスリング&素敵なビジネスの起点になる。

ミステリー作家の京極夏彦氏が、妖怪漫画の巨匠・水木しげる先生に心霊写真を見せたら「目に見えないものが写真なんかに写るか!」と一喝された(笑)という話しをどこかで読んだ記憶がある。「私は、霊感がある」「目に見えないものが見える」というハッタリより、水木先生の言葉には、説得力がある。

妖怪や幽霊は、目に見えない、写真に写ったりしないものだから、絵に描いてみせているのが妖怪漫画の巨匠・水木しげる先生なのだ。
相手の力量が一発では見えないから、ゴロゴロと肌を合わせて確かめ、身体にその情報を刻み込みながら、格闘をするのがIQレスラー・桜庭和志なのだ。

「カン」とか「ひらめき」とか「霊感」とか、そういう人間としての感覚だけを信じたり、吹聴したりしないことから、一流の戦いは始まる。だから、秒殺で相手を見切ったなんて言う上司がいたら、気をつけた方がよい。私が知っている素敵な経営者達は、概ね、人間に対してあきらめが悪い。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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