ベタなお話しで恐縮ですが皆さんDHMOの脅威について知っていますか?このDHMOという物質を規制すべきか否か、この問題に関する議論から何を学ぶべきなのか? 皆さんはどう思いますか?
賢明な皆様はもうお分かりですね。
このDHMOは何か?
と言いますと・・・、
そう、
そうなんです!
水なんですね!
2つのH:水素と、1つのO:酸素ですからね。
これは非常にベタなお話しです。
1997年にネイサンゾナーという当時14歳の少年が、人はいかにだまされやすいか?ということを検証するために署名を集めてみたところ、ほとんどの人が署名してしまい、水だということを看破した人はごく少数だったそうですね。
有害物質と信じてしまった方、署名をしたくなってしまった方、ごめんなさい。
でも、上記の文章は、大げさな書き方をしている点を除けばファクトといえてしまうものです。
同じファクトから、違う意味合い、違うアクションをもたらす報告を書くことはいくらでも可能なんですね。
コンサルタントが企業を診断して、同じファクトから、違う意味合いを読み、違うアクションを提案することはあります。
ファクトはファクトなんですが、その関係性はほぼ恣意的に提示されうるんです。
しかも、メッセージは、言語障壁はあるにせよ、簡単に世界中に広まってしまう時代です。
この文章も、それなりの数の方に読んでいただけるかもしれません。
ですから、表現する人には良心が必要ですよね。
マーケティングの世界ではメッセージが強力であれば、それは広まってしまうんですね。
環境問題であっても、同じです。
先日書きましたが、シーシェパードのエコテロリスト的な活動に対して賛否両論はありますよね。記事は「エロテロリストならぬエコテロリスト!?」http://www.insightnow.jp/article/2430ですね。
ただ、そのメッセージが世界中に広まることで、ハリウッド女優まで参戦したということが広がることで、賛成する人も少なからず出てくるし、その活動に身を投じる人も少なからずいるということなんです。
世界には60億人もの人がいますから。
数が集まると、活動というのはやりやすくなりますよね?お金も10円あってもなかなか活動は難しいですが、10円を100万人から集めれば1000万円ですから。
宗教にしてもそうですよね。今の時代にイエスキリストが降臨したら、どれだけ強力なメッセージを発するんでしょう・・・。考えると怖い気がします。
当然、救われる方もいらっしゃるとは思いますけど・・・。
「DHMOの恐怖」が空気のように私たちのまわりを飛散する時代なのかもしれませんね。
こんな時代だからこそ、ビジネスナレッジを学び、マーケティングというものを学ぶことが、自己防衛という意味でも大事なのではないか?と私は思うのです。
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環境
2008.12.06
2008.12.03
2008.07.17
2008.06.22
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。