私たちは他人の顔色をうかがいながら生きることを望んではいない。そこに喜びも感動も、そして成長もないことを知っている。だから。。。
「本当に私達にとって重要なことは何ですか?」と受講者に問う。彼らは口々にKYという言葉を口にする。自身が感じていることや考えていることを素直に表現する前に、周りの顔色をうかがう。
私は以前に「幼稚化する日本社会」という題で記事を書きました。幼稚化するとは成長しない、或いは成長できない社会を意味しています。
■空気を読むだけでは成長できない
成長は
→内なる感性と思考の表現
→その表現に対する周囲の反応や評価
→さらにその反応や評価の自己受容と再評価
→再評価した結果(気付き)による最も深い価値観の書き換えと選択肢の追加
のプロセスによって行われます(と私は考えています)。
ところが「空気を読む」ことばかりに気を使い、それを習慣化してしまうと自己の考えや信念を持つという発想自体が薄れていきます。これは、個性への離反です。
これでは、この社会の中で個性的で思慮深く、本質を洞察できる優れたリーダーは生まれない。
「空気を読まない」= 「我がまま」 ではないのです。
真の「空気を読まない」とは自己表現による自己研鑽(個性を磨くこと)であり、
真の「空気を読む」= 「幸せ創造のための洞察と表現」 なのです。
■最初の一歩を踏み出しませんか
その洞察力、表現力を身につけるためには、子供のころからその時々の環境や価値観の中で、内省を習慣化させ、様々な向かい風に対峙し、傷つくことがあろうと勇気を持って自己の感性と思考力を習練していくことが必要です。
この社会の閉塞感を打ち破り、真のCHANGEを生み出すことは、自分を自分自身が認め、信じ、表現することから始まるのだと信じます。
CHANGE
2008.11.08
2008.11.06
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。