今回は、お客様に対するヒアリングのプロセスとヒアリングテクニックである「SPIN」、そして価格をどう上げるのか?というバリューアップについてご説明差し上げます。
このSPINの過程で、潜在もしくは、漠然としているニーズがリアルにありありとイメージできるようになり、この問題がなくなることへの解決策、ソリューションを欲しがるような状態になります。
繰り返しになりますが、この一連の質問への反応を見ることで、どの程度のバリュープライシングが可能かがわかります。
無理に高く売りつけろ、ということではありません。しかし、高いなりの根拠はいります。なんでもいいんですが、ないと駄目です。お客様は高さに納得しません。
カスタム商品でいろいろな要素の組み合わせであれば、これとこれとこれを足すとこれになります、というバリューアップをすることもできます。もしくは、けっこう人数がかかってしまいまして、という理由付けでもかまいません。
多少高くなっていても、その価格の根拠と、どんな問題を解決してくれるのかの成果イメージが見えればいいんです。それでお金があれば買います。
つまり、このヒアリングの段階でどのぐらいお金を払うのか?が経験を積むと判別できるようになってくる。スピンを使ってお話しを聞いている時に、どれぐらい深刻な問題で、解決するということがいくらぐらいの知覚価値になりうるか、がわかるのです。
当然、このヒアリングの段階ではどんな提案書を書いてくるのか?を探る状態です。だから、ヒアリングして、お客様の満足する条件を書き出して、お客様に確認したら、次の週には商品提案をしたほうがいいですね。
まあ、やりすぎな会社はこの条件を満足する提案が出てきたら買います!というような仮発注のサインを書かせる会社もありますけどね。
ただ、ニーズがいくら高く顕在化されても、お金がなければ買えません。
お金がちょっと、と言って、値切り交渉をしてくる相手もいますよね。でも、値切りの交渉をしてくる相手は商品が欲しいんです。
わかります?
だから、簡単に値切ってはダメなんです・・・。
まあ、本当にお金が無いのか、単に値切っているのか、それともただの断り文句なのか、を見極めるのは経験が要りますけどね。
ヒアリングの時に、しっかりSPIN技法を使うことで、お客さんの購買意向の見極め、高価格化の見極めができます。
提案のプロセスはもう修正がきかないので、このヒアリングがすごく大事なんですね。提案力は提案力で1つの要素ですが、ニーズの把握力、商売の匂いのかぎわけがこの段階ですべきことですね。
今日は長く書きすぎました。すいません。また、セールスプロセスに関しては書いていこうと思いますので、お楽しみにお待ち下さい。
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セールスプロセス改善
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。