そもそもフレームワークとは何なのでしょうか?効果について述べる人は多々いますが、そもそも何なの?ということに対する考えを述べる人はあまりいないので、そのあたりを今日はお話ししたいです。
そう、「これでヤツを!」ということになりますよね?
目的に応じて、物事の見え方は変わるんです。
これも以前に書いています。【「騙し絵」と「ビジョン」の不思議な関係】ですね。アドレスはここhttp://www.insightnow.jp/article/1309ですね。
そうすると、ある典型的な問い、経営上、よく問われる問いのもとで成立しうる関係性を記述して、その中のある程度クリティカルに効いてくる論点を集めたものがフレームワークである、とも言えます。
目的を元に企業に起こる事象の関係性を記述しているんです。
自社の企業経営をしていく上では、漠然とした問いがたくさん浮かんできますね。もっと儲かるには?スタッフの効率を上げるには?とか。
企業の問題は複雑にからみあっているので、ある問題を解消すると、別の問題が生まれたりします。だから、効果的な打ち手を打つには根本の原因を叩かないといけない。
関係性を把握していれば、根本がわかります。クリティカルに効く要素がわかります。
その関係性は、今の自社だけに成立するものではあります。会社ごとに成立している関係性は違う。
本来は、自社の経営課題の関係性を全て把握していて、打ち手を打てば効果は高いはずです。
本来は、1つ1つの経営上の論点の関係性ぐらい把握しているべきではあります。自社で、ある時期に、頻繁に使うオリジナルの枠組みがあってしかるべきではあります。
でも、その関係性をいちいち記述していくのは、すごく訓練された人で無いと無理です。
企業の経営課題を解決するための検討すべき論点を、企業の背景と目的に従って分解していく手法をコンサルティングの世界ではイシューアナリシスと言います。
コンサルティングの世界では、いちいちプロジェクト単位でカスタムメイドでイシューを考えて行きます。そして、ソリューションを見出す作業を行っていくんですね。
でも、こういった関係性の記述には訓練が要る。そんな時間はたいていの人にはない。作業コストが高くつく。
そんな訓練時間をかけなくても、典型的な問題であれば、もう何度も先人が考えていますよ。それを使ってみてはどうですか?
マーケティングであれば、4Pですよ。戦略的打ち手であれば、SWOTですよ、と。そのフレームワークの助けを借りて、ソリューションを考える。
繰り返しになりますが、企業に典型的に出てくる課題を解決するために、関係性を記述するための論点の集まりをまとめたもの、がフレームワークですね。
フレームワークを作った本位に沿って考えれば、関係性が見えてくる。いちいち、ゼロからイシューアナリシスをしなくても、効果的な打ち手が考えられる。
ちょっと冗長に書いてしまいましたが、うまく伝えられましたでしょうか?フレームワーク解説は今後も書いていきますので、次回をお楽しみにお待ち下さい。
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2008.09.22
2008.10.04
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。