迷惑メール22億通で収益2千万円。悪徳マーケティングの考察!

2008.09.06

営業・マーケティング

迷惑メール22億通で収益2千万円。悪徳マーケティングの考察!

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

日々、あいかわらず迷惑メールが飛び込んでくる。 誰がひっかかるのか。どのくらいの確率の商売なのか。 知りたいと思っていたら、「悪徳商法マニアックス」というサイトにこんな記事が掲載されていた。

お金の集まるところに、マーケティングの智恵も集まる。
悲しいことだが、現実的には、そうなる。
地下経済のマーケティングから学ぶことは多い。

知り合いのお母さんが、社会保険庁を名乗る「おれおれ詐欺」にひっかかった。
何でそんなもんに引っかかるのかと聞いてみたら、そのシナリオと演出が凄い。
社会保険庁の人間を装って電話をかけてくるそうだが・・・
電話をとった側のおばあさんが説教したくなるくらい全然ダメな係の者を装ってくる。
テキパキと指示を出したり、交渉するのではなく・・・
ほんと迷惑をかけてすいませんの態らしい。
思わずしょーがないわねぇ・・って、振り込みに行っちゃったらしい。

消費者=社会保険庁問題の被害者に対する加害者側のダメさ加減を、よーく練り込んだものだ。こういうのは、現状把握と顧客想像力に長けた優秀なプランナーやシナリオライターがいなけりゃ構築できないのではないか・・・。

翻って考えてみると・・・大きな詐欺商法の片棒をかついでマス広告費やタレントの派遣をしていた広告代理店や放送局があったことは否定できない。突き詰めると、そういう代理店や放送局が、罰則の対象となって、ニュースにならないのも厳密的に言うとおかしい。

親しい社長に、「マーケティングって、詐欺みたいなもんだよね」と言われてことがある。返す言葉がなかった。
そういうのも込みでマーケティングだと考えている。

なので、善悪の基準は、プランナーやマーケッターの個の価値観によることになる。
「公」に対して何ができるのかを、常に個人で問い続けておかないと・・・
我々マーケティングに携わる者が、
地下経済に引き込まれる可能性は非常に高いっ。
ひえっ・・・。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

フォロー フォローして中村 修治の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。