日々、あいかわらず迷惑メールが飛び込んでくる。 誰がひっかかるのか。どのくらいの確率の商売なのか。 知りたいと思っていたら、「悪徳商法マニアックス」というサイトにこんな記事が掲載されていた。
チラシなんて10,000枚くらい撒いて、9,999枚くらい捨てられて、反応取れるのは1人くらい・・・・
テレアポはもう少し上がるにしろ、平均的な営業マンだと、1000件掛けて新規アポ5件くらい。しかも、朝から晩までやっても1週間じゃ終わらないし・・・。
ここでは、全国3400万件の電話帳データベースが100万円ポッキリ!で売り出されて、普通に流通している。
こうして見てみると・・・一部の悪徳商法は、0.00%のコンマの数字と戦うマスマーケティングである。
規模=量を追いかけないと、ビジネスが成立しないという構造である。
でも、これだけで悪徳屋は終わらないところが、悪徳屋の所以である。
0.00%のコンマの数字で獲得した新規顧客は、
ベロベロと呼ばれるカモリストとして闇の世界で売買される。
ウィキペディアから抜粋すると・・・
カモリストは昔から存在するが、特にアポイントメント商法、デート商法、内職商法、架空請求、振り込め詐欺、出会い系サイト、ワンクリック詐欺、原野商法で騙された人の名簿が悪質業者間で高額で取引されている。
カモリストという言葉は、ネット上の掲示板や雑談で使われるようになった俗語で、訪問販売業界ではベロベロの資料、ベロベロのリストと呼ばれる。 詐欺集団が跳梁跋扈する限り莫大な利益を生み、一業者への限定販売で他に流さない契約だと一件2000円などのリストも存在し、セットで販売すると2000万円以上に上る事もあり、売り上げの多くは歌舞伎町や六本木のキャバクラに還元される等、2007年現在でさえバブルさながらの生活をブローカーにもたらしているケースも多い。
と記されている。
マスマーケティングの後に、その新規顧客をクローズドしていく、
利益率の高いダイレクトマーケティングビジネスが走っているというわけだ。
それが、地下経済のマーケティングの実態だ。
浜銀総合研究所の門倉貴史研究員の試算によると、たとえば女子中高生の援助交際の市場規模がおよそ500億から630億円など、積み上げていくならば、日本の地下経済規模は高めに見積もって20兆円近くあるという。
2000年度の日本の地下経済を総額20兆3000億円程度として、
その構成比率を次のように説明している。
・個人の脱税……58・2%
・法人の脱税……11・3%
・暴力団の非合法所得……10・4%
・セックス産業の非合法所得……7・3%
・ヤミ金融業者の非合法所得……3・9%
・産業廃棄物の不法投棄……3・9%
・パチンコにおけるゴト師集団の非合法所得……1・4%
・医師への謝礼金……1・3%
・その他……2・1%
医師への謝礼金が1・3%=約3000億円近くもあるということが驚きだ。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
世相と事件を読んでみる
2008.10.08
2008.10.06
2008.09.24
2008.09.15
2008.09.06
2008.09.06
2008.08.24
2008.08.04
2015.07.28
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。