これまで、3CやらSWOTやら、基本的なフレームワークの解説をしてきましたが、これこそ本当に知らない人がいないフレームワークでしょう。マーケティングの4Pです。でも、本意を本当に理解して使っていますか?今日は4Pの解説です。
上記の勝間さんの書籍の例も、ちゃんとターゲットを書いた上で、4Pを書けば、もう少しすっきりしたんですけどね。
ただ、4Pというのは語呂がいいせいか、4Pだけでなんとかミッシー感を出そうと言う試みはけっこうされていますね。
競争要素を入れるために、「プロダクト」を、「プロダクト自体の競争力」としてみたり。
勝間さんのように、プライスとプロダクトにターゲット要素を入れたり。
なぜ、プライスとプロダクトにターゲット要素が入るかわかります?
4Pを2つに分けると、プライス、プロダクトの2つの仲間と、プレイス、プロモーションの2つの仲間に分かれます。
プライス、プロダクトがWHATの概念に近く、プレイス、プロモーションがHOWの概念に近いですね。プライスとプロダクトの従属概念として、プレイス、プロモーションがあるという感覚なんですが、わかります?
「何をいくらで売る?」というお話しと、「どこでどう売る?」というお話しの違いですね。
ターゲットはどちらかというと、WHAT概念にくっついてきますね。
ちょっと抽象的ですか?ごめんなさい。
ただ、4Pを語るときには、ターゲットとの兼ね合いの中で、全てを説明できると、スッキリしますね。
もっと言うと、今時はターゲットに対するインサイトと、そのインサイトをベースとしたコンセプトがあった上で、4Pに落ちるとわかりやすいです。
これを見て、あっ!と思った人は鋭い人です。
そう、これは以前に書きましたが、バリューデリバリーシステムのフレームワークですね。
こういうふうに眺めてみると、フレームワークを使う上での使い癖や、フレームワーク同士の関係性が理解できて、より有用な使い方ができそうじゃないですか?
基本的なフレームワークですが、それなりに深いものですね。あなたのビジネスに活きることを願います。
ではまた、次回をお楽しみに。
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2008.08.20
2008.08.21
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。