2008.08.14
「また会いたい」と思わせる、メールのタイミングや内容とは?
新田 龍
株式会社ヴィベアータ、株式会社就活総合研究所 代表取締役
【背景解説】 とある週末、のべ70名様と名刺交換したときに試してみた ①会ってから1週間経っても印象に残る、名刺交換のポイントとは? ②「またこの人と会いたい」と思わせる、メールのタイミングや内容とは? ③「メールします!」の何割が社交辞令なのか? についての私的考察。
さて、『実験トリロジー』の2回目です。
今回はどんな気づきが得られるでしょうか。
今回はいきなり結論から述べてしまいます。
また会いたいと思わせるメールのポイントは…
①タイミングが早い(24時間以内)
②名刺交換時の会話とリンクしている
③次回アクションに繋がる材料がある
やはりこれですかね。
まず①からみていきましょう。
スピード感は当然のことですよね。
ビジネスにおけるスピードと直結しますから。
「メールが早い」というだけで、無言のうちに
「礼儀正しい」
「気配りができる」
「仕事が早い」
「タスク管理ができている」
…
といった印象を与えられるんじゃないでしょうか。
最後、「タスク管理」というと専門的な表現になってしまいますが、
「いろいろとやるべきことがある中で、その優先順位付けができている」
と言い替えてもいいでしょう。
一方、ヒトは一晩寝たらだいたい忘れてしまいますんで、
記憶から消去されない内に印象付けておく、という意味でも
早期のメールは有効ですね。
②名刺交換時の会話とリンクしている
「その節はありがとうございました。今後もよろしくお願い致します」
的な平板な挨拶文だけであれば、送っても送らなくても変わらないでしょう。
「話をしたときに強く印象に残ったこと」
「話から学べた/気づいたこと」
「話から連想・発展したテーマ」
「その後に気づいた相手との共通点や共通知人など」
「その後、相手のblogやメディアでの発言を読んでの感想」
「その時に話し切れなかった追加情報」
…
こんなところに多少なりとも言及されていれば、
「自分に関心を持ってくれている」
と純粋に嬉しくなりますし、そこから更にハナシが発展していく
きっかけになるでしょうね。
前回も書いたとおり、そもそも名刺交換を行う際は
「次のアクションに繋げること」
が大事ですから。
そう考えると、
「交換して終わり」
なんてことはとんでもなくて、
「交換するところからがスタート」
と言えるんじゃないでしょうか。
名刺交換時に、次のアクションまで意識した上でシッカリと
コミュニケーションをとっておいて、
「次に会うための情報を得ておく」
必要がありますね。
よく分からない人とは、改めて時間をとって会おうとは
なかなか思いませんし。
で、3つめのポイント。
③次回アクションに繋がる材料がある
になるわけで。
名刺交換時に何かしらの約束(「近くに行ったらランチでも」、とか「イベント
にお誘いします」…みたいなもの)があれば、それについての具体的なプラン
があるといいですね。 ある程度日程候補まで挙げてしまうとか。
何もなければ、「何かお手伝いできることがあればお気軽にご連絡ください」
というのもイイかも知れません。 私は実際にそれで連絡したことありますし。
いずれにせよ、「何かあったらよろしく」的な受け身のスタンスでは
何も生まれませんからね。
「自分が再度会うことで、相手に与えられるメリットは何か」
を意識するのが良いのではないかと。
よく考えたら、その辺の人間関係もビジネスも、考え方同じですね。
フィールドワーク
2008.08.14
2008.08.14
2008.08.14
新田 龍
株式会社ヴィベアータ、株式会社就活総合研究所 代表取締役
キャリア教育プロデューサー ブラック企業アナリスト 大学講師 HRMストラテジーコンサルタント JCDA認定キャリアデベロップメントアドバイザー 日本キャリア開発協会、東京商工会議所会員 早稲田大学卒業後、東証一部上場企業で経営企画、事業企画を経験。 その後人材サービス大手企業にてコンサルタントおよび人事採用担当等を歴任。 現在は人事戦略とキャリア教育に関するコンサルティング会社を2社経営。