日本のCRM市場を牽引する、
シナジーマーケティングの秘策2

2008.07.08

開発秘話

日本のCRM市場を牽引する、 シナジーマーケティングの秘策2

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

日本はマスマーケティングが効かない社会となりつつある。求められるのは「マス」から「One to One」への転換だ。そのためのCRMソリューション分野で高いシェアを誇り、業界を牽引するシナジーマーケティング社の極めて独創的なマーケティング戦略に迫る。

CRMって何? こう聞かれて、その具体的な内容から実際の活用方法までを的確に説明できる情シス担当者が、どれぐらいいるだろうか。

「少なく見積もって日本には企業が総数150万社ぐらいあると言われていますが、私の推測では、CRMを理解し、実践されている企業様は、まだ0.1%もないでしょう。そんなフロンティアマーケットでお客様を限定してしまうようでは、我々の成長もあり得ないわけです」

しかし新たに情報システムを作るとなれば、予算や体制など相手を選ぶ必要があるはずだ。しつこいようだがターゲティングこそが展開上のカギではないのだろうか。

「まさしく、その通りです。だからこそ、そこに我々は勝機を見出したのです。つまり高額な予算取りが前提となる情報システム構築ではなく、ASPとして提供すればどうでしょうか」

盲点である。一からシステムを構築するとなると予算も時間も人手もかかる。ところがASP、つまりSaaSなら極端な話、明日からでも導入できる。予算も自社で新しくシステムを立ち上げることを思えば、格段に低く抑えることが可能。実際、シナジーマーケティング社が提供するシステムは、月額1万5千万円から使える。経営トップにわざわざ稟議をあげなくとも決裁できる可能性もあるぐらいだ。とはいえ自社の顧客情報データベースから購買履歴などを蓄積するデータベースを、ASP化することなどそもそもできるのだろうか。

「これまた、おっしゃる通りです。顧客データベースは、たとえ同じ顧客層をターゲットとする同業でも、企業様ごとに必ずどこかが違います。ましてや購買履歴の管理方法がまったく同じなどということはあり得ません。CRMのためのシステムをASPで提供しようなどと考える企業は珍しいかもしれません。ASP本来のメリットは、ある程度定型化されたシステムを、より多くの企業に安価に提供することですからね。そういう観点からすると、当社は確かに型破りだと思います」

シナジーマーケティングがCRMベンダーとして高いシェアを誇る秘密が、実はここにある。マーケティングを熟知した谷井社長が、市場を緻密に読みながら、ピンポイントで勝つための戦略を打ってきた。しかも、いわゆるマーケティングの定石をあえて無視することで。

▼インタビュー風景

⇒次回「他社が絶対に追随不可能なモデルを創る」へ続く(全四回)

『シナジーマーケティング株式会社関連リンク』
・シナジーマーケティング株式会社
http://www.synergy-marketing.co.jp/
・CRM・会員管理・総合顧客管理ソフト Synargy![シナジー!]
http://www.crmstyle.com/
・Webプロデュース
http://produce.synergy-marketing.co.jp/

(インタビュー:竹林篤実/坂口健治 構成:竹林篤実)

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