16年前、渋谷の小さな貸し教室に20人の生徒を集めてグロービスはスタートした。そのグロービスは今や日本有数のビジネススクールとなり、学校法人として経営大学院を開学するまでになった。本物志向のビジネスパーソンから圧倒的な支持を受けるグロービスの秘密に迫る。
グロービスが日本有数のビジネススクールとなった理由の一つには、競合が存在しないマーケットでファースト・ムーバーズ・アドバンテージを取り、他社が決して追いつけないレベルのシステムを整備し、シェアを取ったことにある。
その意味では、すでに競合が存在する中でアジアNo.1へと勝ち進むためには、これまでとは違った戦略が必要になるはずだ。顧客の声に従うことを「正しさ」の軸に置きながら、これからのグロービスがどのような展開をとっていくのか。それこそはまさに次の世代のための最高のケースとなるだろう。
~特集インタビュー「グロービス、アジアNo.1ビジネススクールを目指して」完~
『株式会社グロービス関連リンク』
・グロービス・グループ
http://www.globis.co.jp/index.html
・ビジネスの基礎からMBA取得まで学べるビジネススクール|グロービス・マネジメント・スクール
http://gms.globis.co.jp/
・リーダー育成・エグゼクティブ教育のプロフェッショナル|グロービス・オーガニゼーション・ラーニング
http://gol.globis.co.jp/
【Insight's Analysis】
人を好きな人が集まっていること。グロービス成功の秘密はここにある。
グロービスがなぜ、成功したのか。客観的な状況からみれば、田久保氏が言うように、競合が存在しないマーケットを自ら開拓し、後続が追いつけないシステムを作ったから、ということになる。
加えて注目したいのが、グロービスの『人好き』である。忙しい時間をやり繰りしながら、世界中で人と会いまくることを使命とする堀氏。筆者が以前『知恵市場』というネットコミュニティで知り合ったグロービス関係者の方々、そして田久保氏。みんな揃って、人を好きな人たちばかりだ。
だからこそ、ビジネスパーソンを育てるスクールを立ち上げ、そして優秀な講師を育てることができた。人を育てることの難しさは、ビジネスに関わっている人なら、誰でもわかるはずだ。グロービスは「人を育てる人(=講師)」を育てるノウハウを持っている。こんなノウハウを持っている企業は、日本には数えるほどしかない。
人を好きな人が集まり、人を育てるノウハウを培ってきた。グロービス成功の最大の要因は、この点にあるのだと思う。
(インタビュー:竹林篤実/戸井雄一朗 構成:竹林篤実)
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FMO第10弾【株式会社グロービス】
2008.07.01
2008.06.24
2008.06.17
2008.06.10