京都花街、そして芸妓さん、舞妓さんたちの世界は、 室町末期から現在に至るまで350年にわたって続いてきた 日本の伝統文化のひとつと言えますよね。 でも、花街について、 ほとんどの方は表面的なことしか 知らないと思います。
「手に職を持つ」ことのできる芸妓は、
才覚によっては相応の高収入を稼げ、また「もてなしのプロ」
としての誇りを持てるやりがいのある職業のひとつだと言えます。
なお、「芸妓」は正式には‘げいぎ’と読みますが、
京都では通称‘げいこさん’と呼びます。一方、東京では
‘芸者さん’と呼びます。
また、芸妓さんを体を売る「娼妓」(しょうぎ)さんと
混同してはいけません。
前掲書によれば、売春防止法が施行された昭和30年以前の
公娼制度の枠組みの中では、花街には、芸妓さんと娼妓さんの
両方がいて、それぞれ別個の存在だったそうです。
「芸」は売っても「体」は売りませんという
気概を持ち、芸を磨き続けるのが芸妓さんなのです。
いわゆる「旦那」が
芸妓を「妾」的に囲うといった暗いイメージもある
「水揚げ」
も現在はまったく行われていないそうです。
では明日以降、じっくりと芸舞妓のキャリアや京都花街の
精緻なメカニズムについてポイントをご紹介していきますね。
お楽しみに!
→夕学五十講 西尾久美子氏講演(08/06/16) 受講生レポート
『京都花街の経営学』
(西尾久美子著、東洋経済新報社)
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京都花街の経営学
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2008.06.30
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。