ある講演会に参加した。そこで伺った話と、そこからの筆者の気付きを備忘のため記したい。気付きを共有していただければ幸いだ。
しかし、今ひとつ疑問も残る。全ての悩みが分析しきれるほど、人も世の中もは単純ではない。分析できない「心のもやもや」はどうしたらいいのだろう。
伊藤氏はもう一つ、相田みつをの言葉を紹介した。「アノネ がんばんなくてもいいからさ具体的に動くことだね」。そして氏は「がんばる」という文字を「顔晴る(がんばる)」という文字で表わした。ただ足掻くだけではなく、結果として顔が晴れ晴れするようになれることが大事ということなのだろう。
再び考えた。分析しきれない、課題に昇華もできない「心のもやもや」。それは、気持ちを切り替えて、忘れてしまえばいいのではないだろうか。誰の言葉か失念したが、「神が人間に与えた最もすばらしい力は”忘却力”である」という。全てを忘れることが正しいとは思わないけれど、解決しようもないもやもやは、忘れてしまえば「顔が晴れる」のではないだろうか。
伊藤氏は、自分は話すことが専門ではないと、前置きして講演を始められたが、「こうあるべき」という内容ではなく、多くの人に考えさせ、気付きを与えてくれるすばらしいものであった。筆者も日々「なやみはつきねぇ」のだが、今回気付いた、「悩みの昇華」と「忘却力」でがんばって「顔が晴れやかになる」日々を過ごしていきたいと思った。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2008.06.16
2008.06.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。