「ビジネスライク」 淡白な対応を表す言葉として使用されることが多いです。 しかし、情熱を持った人が表現するさまも「ビジネスライク」になるべきではないでしょうか。
「ビジネスライク」という言葉。
Yahoo!の辞書「大辞泉」で調べると、
「事務的」
と出てきます。
通常、我々が使っている意味は、余り感情移入をせず、淡白に…
「仕事は仕事」と割り切って仕事をするさまを指します。
そしてまた、
「与えられたこと以外はやらない」
「定時になったらさっさと帰る」
姿勢の人を指してまた、「ビジネスライクな人」ということが多いですよね。
しかし、ビジネスライクと言うことと、仕事の手を抜くということは違いますよね。
「与えられたこと以外はやらない」というビジネスの姿勢の人は、僕から言わせると単なる手抜きで、ビジネスマンではなくアルバイター。
もちろん、「与えられたこともやらない」なんてもってのほか。
「私はプライベートを大事にしたいんで、ビジネスはビジネスライクに」
そう言い放つ人の中で、単なる「手抜き」をしている人も多いと思いますね。
「ビジネスライク」って言葉、なんとなく斜に構えてかっこよく、明らかに
「私はプライベートを大事にしたいんで、ビジネスは手抜きして」
というよりなんとなく正論っぽいですから。
一方で、「仕事は仕事」と考える「ビジネスライク」の思想性を否定し、ビジネスは情熱、熱意、思い入れを持ってやるんだ!ばかりの人に対しても、僕は異を唱えます。
このテの人、逆に情熱や思い入れがあればビジネスが成り立つと思いがちでして。
情熱・熱意・思い入れはビジネスをやる上での必要条件であって、十分条件ではありません。
とくに僕の従事している「教育サービス」の分野において、
「この子がわかっていないから何時間も付きっ切りで見ているんだ!」
というのは、その姿勢自体は否定しませんが、この時間に相当する分の給与を、その子から頂戴している月謝等以上に(会社に)要求するのは、違いますよね。
情熱・熱意・思い入れ、教育サービスに携わる人には必ず持っていて欲しいです。
しかしそのことと、「実際に情熱・熱意・思い入れを持って教育に携わっている」と見られようとすることは別。
どうも教育の世界に興味を持つ人は、人に良く見られようというベクトルが他の業種より大きく働く人が多く…学生さんで「熱さ」を全面に出す人は教育ビジネスに不向きなところが多々ありますね。
「熱意×投入量」の最大化。
それが教育サービスで働く人間が何よりも必要なことだと思います。
すべての業種業態において必要なことかもしれませんが、教育という「人を扱う」ことを選択した人間であればなおさら。
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