2️⃣人を育てるという仕事― 2014年の取材記事から、人材育成の本質を考える ―【第2章】

2026.07.25

組織・人材

2️⃣人を育てるという仕事― 2014年の取材記事から、人材育成の本質を考える ―【第2章】

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

なぜ研修を内製化したのか 「なぜ、そこまで内製化にこだわったのですか。」 2014年、『人材教育』の取材でも、この質問を受けたことを覚えている。 当時、企業研修の多くは外部の研修会社へ委託することが一般的だった。

振り返ると、私は「研修会社を使わない」という発想ではなかった。


むしろ逆である。

外部の専門性を最大限活用しながら、自社でしか分からない課題は自社が責任を持つ。

その役割分担を明確にしたかった。

教育担当者は、講師ではない。

教材を作る人でもない。

本来の役割は、

経営課題と教育を結び付けるプロデューサー

である。

私は、そう考えていた。

2026年の今、この考え方はさらに重要になっている。


生成AIによって、教材は短時間で作れる。

動画も作れる。

演習問題も作れる。

知識を提供すること自体は、以前よりはるかに簡単になった。

しかし、AIには分からないことがある。

「この会社は、今どんな人材を必要としているのか。」

「現場では何が起きているのか。」

「組織として何を変えたいのか。」

その答えは、現場にしかない。

だから私は今でも思う。

教育担当者の仕事は、教材を作ることではない。

現場へ行き、人の話を聞き、会社の未来に必要な学びを設計することである。

その役割は、AIの時代になっても変わらないだろう。

2014年、『人材教育』では「内製化」という言葉で紹介していただいた。


しかし、私の中で本当に目指していたものは、内製化ではない。

現場に寄り添い、現場とともに人を育てる仕組みをつくること。

それが、私が内製化に取り組んだ本当の理由である。

次章予告


第3章では、「教育は現場から始まる」をテーマに、私が現場へのヒアリングを何より重視した理由についてお話しします。

研修室で考えた教育と、現場で生まれる教育。その違いが、人材育成の成果を大きく左右すると私は考えていました。

Ads by Google

富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

フォロー フォローして富士 翔大郎の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。