9️⃣これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス《9章》

2026.05.18

仕事術

9️⃣これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス《9章》

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

AI時代に仕事が速い人は、答える人ではなく整理して渡す人 これまで、仕事ができる人というと、こんなイメージが強かったと思う。 返事が早い人。 判断が早い人。 知識が豊富な人。 会議でその場で答えられる人。 話がうまい人。 頼られたらすぐ解決策を出せる人。

ここまで扱ってきたフレームワークは、全部このためにある


この連載では、いろいろなフレームワークを見てきた。

SWOT。
3C。
4P。
5W1H。
PREP。
ロジックツリー。
PDCA。

だが、これらをただのビジネス知識として覚えるだけでは意味が薄い。
大事なのは、それぞれが
相手の頭の中に地図を置くための型
だということだ。

SWOTは、強みと弱みと機会と脅威を揃える。
3Cは、顧客と競合と自社の景色を揃える。
4Pは、課題が商品なのか価格なのか販路なのか販促なのかを揃える。
5W1Hは、依頼が動ける状態になる。
PREPは、説明が判断しやすくなる。
ロジックツリーは、問題の構造が見える。
PDCAは、現在地と次の打ち手が見える。

全部、共通している。

相手が考えやすくなる。

私は、この一点こそが、AI時代の仕事術の核心だと思っている。

AIが普及するほど「整理して渡す力」の価値は上がる


AIが広がると、人間の価値は下がると思う人もいる。
だが私は、そう単純ではないと思っている。

たしかに、文章作成や要約や情報収集の一部はAIで置き換わる。
だがそのぶん、
何をどう整理して、どう渡すか
の重要性はむしろ上がる。

なぜなら、AIが出せる答えは増えても、
何を問い、どう構造化し、誰にどう渡すか
は人の仕事として残りやすいからだ。

しかも会社の仕事は、答え一発で終わらない。
部門が違う。
目的が違う。
責任範囲が違う。
利害も違う。
だからこそ、整理して渡す人が強い。

AI時代は、知識の独占では差がつきにくくなる。
その代わり、
認識を揃える設計力
で差がつく。

私はこれが、これからの仕事能力の本丸だと思っている。

「答える人」はその場で強いが、「整理して渡す人」は組織を強くする


ここで大きな違いがある。

答えられる人は、その瞬間に強い。
会議で頼りになる。
その場で判断できる。
すぐに反応できる。
それは非常に価値がある。

でも、その価値は個人に乗りやすい。
その人がいないと止まることもある。

一方で、整理して渡す人は少し見えにくい。
派手ではない。
会議で目立つとは限らない。
だが、その人がいると組織が速くなる。

相談が軽くなる。
依頼が通りやすくなる。
他部門連携が滑らかになる。
判断の前提が揃う。
会議が短くなる。
手戻りが減る。

つまり、
個人の瞬発力ではなく、組織の流れを速くする
のである。

私は、AI時代に本当に評価されるべきなのは、こういう人だと思っている。

たとえば同じ相談でも、仕事が速い人は出し方が違う


例を考えてみる。

ある商品について販促支援を依頼したい。
ここで、普通の出し方はこうだ。

「この商品を強化したいので、一度ご相談したいです」

悪くはない。
だが、受け手はここから考えなければならない。

誰向けか。
何が課題か。
競合はどうか。
何を頼まれているのか。
どこまで対応すべきか。

一方で、整理して渡す人は違う。

* 3Cで顧客・競合・自社を整理する
* 4Pで課題の位置を確認する
* 5W1Hで依頼内容を明確化する
* PREPで結論から短く伝える

つまり、相手が受け取った瞬間に
「なるほど、こういう話か」
と理解できる状態をつくる。

ここまでくると、もう半分仕事は進んでいる。

私はこれを、
仕事を前に進める設計
と呼びたい。

そしてAIは、この設計を一気に手伝ってくれる。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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