知恵がなければ汗をかけ!

2008.04.30

組織・人材

知恵がなければ汗をかけ!

寺西 隆行
(株)Z会

日本電産、永守重信社長が「休みたいならやめればいい」のようなことを発言したとして、ネット上の話題をさらって!?います。

「量が質に転化するまで頑張る、という明確な意思を植えつけるよう配慮すること(漫然と働いているのではなく「労働の効率化」の意思をもたせるということ)」

だと思いますし、当人も常にこのことを意識しながら働くべきですね。

「頑張っている私を認めて!」じゃなく「頑張っている、だけど楽したい!そのためには知恵をつけなきゃ」という発想です。

3.知恵がある人がノー残業、しっかり休日をとっているとき

労働者の理想ですね。
企業経営としても、常にこのような社員ばかりになるように、社員を育てていく姿勢を忘れてはいけないと思います。

4.知恵がない人がノー残業、しっかり休日をとっているとき

一般的には単なる「手抜き社員」の場合が多いです。
そんな社員が近くにいたら閉口しますけど、正直「これだけ」だったら、現実問題としてこういう人がいても「しょうがない」と思っています。
労働を「お金を稼ぐ手段」と割り切るのは「アリ」ですから(僕自身は嫌いですよ、こういう考えは)。

しかし、このテの人で、今回の日本電産社長の発言に対し「問題だ!」と噛み付くのは、どうかと思います(そしてそんな現実もあると思っています)。

サラリーマンたるもの、常に自分の労働の効率化を目指し、知恵を働かせなければいけないと思うんですよね。
個人事業主は自らが事業主体ですから、無意識にこのような知恵は働くのですが、サラリーマンという処遇に甘えると、この知恵が働かなくなる人、いらっしゃいますよね。
その究極が、税金をサラリーとしてもらっている公務員の一部の人たちでしょうか。
(サラリーの感覚さえ失われますから)

そんな知恵を絞る工夫もせず、以前からの労働を淡々とこなすだけの人は、社会が進歩・変化している分だけ、相対比較としての労働効率は落ちるわけですから、給与は下がって当然なんです。
それが嫌で、知恵を絞らない、のであれば、汗をかけ!
…「休みたいならやめればいい」の発言の裏にあるのは、そんな感情ではないでしょうか。
一生懸命頑張っている人(個人の「頑張っているつもり」ではなく、本当に頑張っていることが周りの主観でも、実際の成果としても認められるような人)に失礼ですからね。

正直僕は、残業はかなり多いほうです。でも、苦じゃないです。

まだまだ自分は能力不足(効率化できるところがある)という認識と、今の仕事が楽しいから、っていう認識があれば、「残業が多い」という事実が質に転化し、どこかで成長につながると思っていますから。

そして座右の銘ー「残業は、できない男のエクスキューズ」(笑)

「残業」を「できる・できない」の能力まで意味に含めているこの言葉、素敵です。
※上記座右の銘の出典は『加治隆介の議』(弘兼憲史)第一巻

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

フォロー フォローして寺西 隆行の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。