第6回 学業成績とビジネス能力は、なぜズレるのか ― 評価軸が変わると、能力の見え方も変わる ―
第6回
学業成績とビジネス能力は、なぜズレるのか
― 評価軸が変わると、能力の見え方も変わる ―
「学生時代は優秀だったのに、仕事では伸び悩む人がいる」
この現象は、珍しくない。
でもこれは、
本人の能力が落ちたわけでも、
環境に甘えているわけでもない。
原因は、かなり単純だ。
評価軸が変わった
それだけの話だ。
学業評価が見ているもの
学業で評価されるのは、主に次の力だ。
• 正解にたどり着く力
• 処理速度
• 再現性のあるアウトプット
• ルールの中での最適解
これは確かに能力だ。
しかも、かなり高度な能力でもある。
ただし、
評価対象が限定されている。
ビジネス評価が見ているもの
一方、仕事で評価されるのは、
• 正解がない中での判断
• 利害調整
• 不確実性への耐性
• 失敗後の修正
• 長期的な影響
ここでは、
「一発で当てる力」より
「揺れながら調整する力」が効いてくる。
ズレは能力差ではない
学業で評価されてきた人が
社会で戸惑うのは、
能力の種類が変わっただけ
だ。
これは劣化ではない。
評価環境の切り替えだ。
問題は、ズレが説明されないこと
多くの人は、
• 評価されなくなった
• 自信を失った
• 自分は大したことないと思い始める
でも必要なのは、
自己否定ではなく構造理解だ。
次に残る問い
評価軸が違うなら、
人はどこまで育てられるのか?
それが次のテーマになる。
次回予告
第7回:人材開発で鍛えられるもの/鍛えられないもの
― 教育の限界と、環境設計 ―
【連載】人のビジネス能力を構造で考える
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シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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