現状に悩み「このままの人生でいいのだろうか」と感じているあなたへ。この文章は、過去の出来事に囚われず、未来志向で生きる力を取り戻すヒントをお届けします。自分のアイデンティティを再構築し、新しい自分としての人生をスタートさせるための具体的なアドバイスが詰まっています。過去を乗り越え、未来に向けた第一歩を踏み出すためのエンパワーメントを感じてください。
ただただ、生きているだけでいい。
何もできなくても、生きていること自体がすでに奇跡なのだから。
そう思うと、もはや自分ができないことは仕方ないと思えるようになりました。
できないことにフォーカスするのではなく、自分がしたいと思うことをやっていこう。
私がしたいことって何だろう?
それは、もう一度お母さんになって我が子を抱くことでした。
このときに私は「お母さんになる私」というアイデンティティをつくっていたのです。
そこからできることをコツコツと積み重ねました。
まず妊娠しづらい体質だったので、体質改善をはかるため規則正しい生活、和食を中心とした食生活、体温を上げるために1日1時間半以上歩くことを習慣にしました。
もちろん、すぐに結果が出ることはありませんでした。
さらに、お腹の大きくなった妊婦さんをみたり、赤ちゃん連れの家族を見るたびに、第一子を喪った悲しみに支配されそうな自分がいました。
その時期に、一番みたくないものでした。
自分が子どもを亡くしたわたしであることを突き付けられる現実。
そのたびに「お母さんになる私」というアイデンティティではなく、「子どもを亡くしたかわいそうな私」というアイデンティティに支配されそうになりました。
子どもを亡くしかわいそうな私
実際に、「子どもを亡くしたかわいそうな私」というアイデンティティがありましたし、そうしているとまわりの人は腫れ物に触るように優しくしてくれました。
ですが、「子どもを亡くしたかわいそうな私」になりたいわけでないことは、わかっていました。
やっぱり私は「お母さんになる私」でありたい。
そうあるために、妊婦さんや赤ちゃん連れをみたら“あれは将来の私なんだ”と言い聞かせることにしました。
新しい命がいつ授かるかということは、誰にもわかりません。
もしかしたら再び新しい命を授かることはないかもしれない。
けれども、結果的に新しい命を授からなかったにしても「お母さんになる私」というアイデンティティは最後の最後まであきらめないと決めたのでした。
その経験を経たからこそ、いまあなたに「人はいつだって新しい自分になれる」ということをお伝えすることができています。
どんな経験があっても「私は〇〇な人間である」と決めた瞬間から、あなたはそこに向かって進むことができるのです。
「お母さんになる私」というアイデンティティを選んだ私は、幸いなことにお母さんになることができました。とはいえ、妊娠継続がしづらい体質だったこともあり5ヶ月の管理入院を経ての出産でしたが、そこでもあきらめずにいられたのは「お母さんになる私」というアイデンティティでいつづけたからでした。
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2010.03.20
2015.12.13
「感動の先にビジョンがある」を理念として、ビジョンを持って目標を実現する「3ヶ月メソッド」を考案。 33歳で第一子を亡くし逆境から立ち直った経験をもとに、アメブロ、インスタグラム、Facebook等で継続的に発信を行なっている。 人の強みをみつけることを強みとし、イベントやコンテンツ制作のプロデュースなどを得意とする。 ▼アメブロ https://ameblo.jp/moharinayasuko ▼インスタグラム https://www.instagram.com/hanayasuko_1030/ ▼Facebook https://www.facebook.com/nagashima.yasuko