10年前の採用方法では、現在の売り手市場で競争に勝てません。中小企業ならではの強みを活かし、求職者に魅力を伝える方法を解説します。経営陣との距離の近さや多様な業務経験をアピールし、ビジョンを明確に発信することで、人材獲得のチャンスを最大限に活かしましょう。過去の経験に固執せず、新しい採用戦略を始めるためのガイドです。
10年前の採用活動の危険性
さて、前回は人手が余っていた過去の経験に基づく採用活動の危険性についてお届けいたしました。
▼前回の記事はこちらから
https://www.insightnow.jp/article/12103
10年前と異なり、人材市場は買い手市場から売り手市場に移っています。これからの時代、労働力は限られた資源であり、どのように活かすかを考えることが経営上の優先課題となります。
今までは、求人を出せばある程度の応募者があったかもしれません。たとえば、20代を対象に求人を出したのに応募者は50代、60代ばかりという経験はないでしょうか。
これが、人材市場が売り手市場になった現実です。
さらに苦戦しているのは大手企業も同じですが、新しい方法を試しています。その中で中小企業には人材を獲得するチャンスはあるのでしょうか?
中小企業だからこそチャンスがある
中小企業だからこそ、人材を獲得するチャンスがあります。なぜなら大手企業に就職した若者の離職率は上がっているからです。大きな理由のひとつが終身雇用の崩壊による不安です。
▼参考記事
「ホワイト離職」、褒めて育てた若者がなぜ辞める:日経ビジネス電子版
つまり、若者は社内でしか通用しないスキルを持つことで、他者で通用しないことを恐れているのです。
これは中小企業にとって大きなチャンスです!なぜならば、そこに中小企業の強みがあるからです。
中小企業の強み
大企業と違い、経営陣との距離が近く、管理部門や営業部門の垣根も低いため、1社に在籍しながらいろんな仕事を経験することができます。経営者の感覚を磨きながら、営業部員としても仕事ができるということは、大きな強みになりえます。
ただし、その強みである「魅力」を伝えきれていないのが現実です。
魅力の伝え方
たとえばあなたの会社のホームページは、初めてあなたのホームページを見た求職者にとってわかりやすいものになっていますか?
ホームページを見て、あなたの会社が何をしているのか、一言で説明できますか?
ホームページの更新頻度は、最低1週間に1回は行っていますか?
ホームページのほかに、フェイスブックやインスタグラムなど無料で使えるSNSを活用していますか?
もしこの質問にひとつでも当てはまらないものがあったら、ぜひ読み進めてください。
なぜなら、今の若者はSNSを当たり前に使いこなし、自分から発信をし、SNSから情報を受け取っているからです。私の周りの20代も、普通にインスタグラムを発信しています。これは、40代である私たちの世代が「発信」に大きなハードルを感じているのとは対照的です。
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2010.03.20
2015.12.13
「感動の先にビジョンがある」を理念として、ビジョンを持って目標を実現する「3ヶ月メソッド」を考案。 33歳で第一子を亡くし逆境から立ち直った経験をもとに、アメブロ、インスタグラム、Facebook等で継続的に発信を行なっている。 人の強みをみつけることを強みとし、イベントやコンテンツ制作のプロデュースなどを得意とする。 ▼アメブロ https://ameblo.jp/moharinayasuko ▼インスタグラム https://www.instagram.com/hanayasuko_1030/ ▼Facebook https://www.facebook.com/nagashima.yasuko