少子高齢化が進む現代、労働市場は大きな変化を遂げています。特に若手人材の減少が顕著であり、従来の採用方法では効果が薄れているのが現実です。この現状を打破する方法をお届けしてまいります。
一方で、専門部署を持たず、資金に限りある中小企業はどのような採用戦略を取るべきなのでしょうか。
まずは人材市場が買い手市場から売り手市場に移っている現実を知ることです。
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれません。そう思われる、あなたの気持ちもわかります。ですが、人の意識というは悲しいかな、すぐに変わるものではありません。
私自身、40代で転職を経験し多くの中小企業を受けた経験があります。そこで感じたのは、選考スピードの遅さでした。
中途採用は、応募者が複数の会社を受けていることは当たり前であり、内定が早く出た企業に決める傾向にあります。
まさにスピードが命です。ですが、選考に1ヶ月かかることもめずらしくありませんでした。
この採用方法は、15年…いや20年前とまったく変わっていません。
人は過去の経験に基づいて誤った判断をしがちだからです。
中小企業だからこそ、チャンスがある
リクルートワークス研究所の古屋星斗氏によれば、大手企業に就職した大卒新卒の離職率の割合は、近年上がっているといいます。
▼参考
古屋星斗. ゆるい職場. 中公新書ラクレ.2022.
福利厚生や年収が充実している大手企業にステータスを感じる若者が減っているのです
中小企業にとっては大きなチャンスです!
大手にはない魅力を伝えれば、福利厚生や年収が劣っていても興味を持ってくれる可能性が開けるからです。
会社の魅力を引き出すための戦略
それは、あなたの会社が当たり前だと思っていることを言語化し打ち出していくことです。
おそらく、日々の業務や仕事を得ることにフォーカスしてそこまで手が回っていないのが現状だと思われます。しかし、あなたの会社が本当に魅力をアップすることができれば、「あなたの会社で働きたい」と思ってくれる求職者があらわれるのです。
ほれ込んで受験する人がいれば、たくさんの応募者を集めなくても本当に欲しい人材を得ることができます。しかもその人はあなたの会社のビジョンに共感しているため、入社後にギャップを感じることも少なくなります。
大手企業も離職率が上がっているとはいえ、手をこまねいているわけではありません。なぜならば、社内企業や社内副業という名目で優秀な人材が辞めないように打ち手を講じているからです。
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2010.03.20
2015.12.13
「感動の先にビジョンがある」を理念として、ビジョンを持って目標を実現する「3ヶ月メソッド」を考案。 33歳で第一子を亡くし逆境から立ち直った経験をもとに、アメブロ、インスタグラム、Facebook等で継続的に発信を行なっている。 人の強みをみつけることを強みとし、イベントやコンテンツ制作のプロデュースなどを得意とする。 ▼アメブロ https://ameblo.jp/moharinayasuko ▼インスタグラム https://www.instagram.com/hanayasuko_1030/ ▼Facebook https://www.facebook.com/nagashima.yasuko