人材は投資。経営者が知るべき現代の採用事情(1)

2024.05.27

組織・人材

人材は投資。経営者が知るべき現代の採用事情(1)

永嶋 泰子

本記事では、採用を単なるコストではなく投資と捉え、企業のビジョンを明確に発信することで、共感を呼び、長期的に定着する人材を確保する方法を紹介します。 過去の成功体験を踏まえつつ、現在の労働市場の変化に適応するための具体的な対策を探ります。

人は感情で動く

もちろん、福利厚生や年収が良いことは素晴らしいですが、それだけがあなたの会社を選ぶ唯一の理由にはなりえません。人は感情で動く生き物です。つまり、勤務地や年収、勤務時間などの理屈だけでは、興味を持ってもらえてもあなたの会社にほれ込んで試験を受けることにはなりません。

ほれ込んで試験を受けてもらえることには大きなメリットがあります。採用に関する費用は無料ではありません。人材エージェントへの報酬もあり、書類選考・面接にはあなたの会社の従業員の人件費がかかります。この費用を計算したことがありますか?


採用コストの現実

中途採用のコストは、3~50人規模の中小企業で一人あたりの求人広告費は約21万円、全体の中途採用コストは約86万円です。新卒の場合は、新卒一人あたりの採用コストは2019年で約93.6万円です。

▼参考資料

中途採用コストの平均相場から削減ポイントまで徹底解説! (neo-career.co.jp)

一人当たりの採用コストはどのくらい?新卒・中途の違いや平均相場など徹底解説 | パーソルワークスデザイン (persol-wd.co.jp)


まとめ

つまり、せっかく採用してもすぐに退職してしまえば、採用に投資した金額がマイナスになるということなのです。あなたの会社にほれ込んで受験する人がいれば、たくさんの応募者を集めなくても本当に欲しい人材を得ることができます。

しかもその人はあなたの会社のビジョンに共感しているため、入社後にギャップを感じることも少なくなります。現在、限られた人材を得るために大手企業をはじめ血眼で採用活動を行っているのが現実です。

その中で、人手が余っていた時代の余韻に浸り、片手間の採用をすることは長期的にみると損失しかありません。

採用とは投資なのです。

次回予告

次回は人手が余っていた時代の余韻に浸り、片手間の採用をすることから脱却する方法をいたします。どうぞお楽しみに!

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永嶋 泰子

「感動の先にビジョンがある」を理念として、ビジョンを持って目標を実現する「3ヶ月メソッド」を考案。 33歳で第一子を亡くし逆境から立ち直った経験をもとに、アメブロ、インスタグラム、Facebook等で継続的に発信を行なっている。 人の強みをみつけることを強みとし、イベントやコンテンツ制作のプロデュースなどを得意とする。 ▼アメブロ https://ameblo.jp/moharinayasuko ▼インスタグラム https://www.instagram.com/hanayasuko_1030/ ▼Facebook https://www.facebook.com/nagashima.yasuko

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