芸人・相席スタート 山添寛さんは今、TBS朝の番組「ラヴィット」の韓国ロケでの行為で批判を浴びています。寿司テロと呼ばれる犯罪行為が激しく糾弾される中、芸能人など著名人の行為にも厳しい目が向けられており、この顛末がどうなるのか予想してみます。予想なので、間違っていたら・・・・・ごめんなさい。謝罪いたします。
行為への批判以外に、局アナさんが謝罪しても本人が逃げ隠れしているのが許せないというものも目立ちます。ほんの一部ですが、完全収録のロケ番組なのだから、こうした不適切シーンをわざわざアピールした番組制作を批判する意見もありました。
そんな中、私が注目したのはそれらへの「一般コメントに対する返信コメント」と、批判コメントへの反応です。膨大なすべてのコメントを調べてはいませんが、上位コメントだけみても、批判への反論返信だったり、批判コメントについて「そう思わない」と反対する意思表示が決して少なくなかったのです。
一連の飲食店における犯罪行為についてのニュースでは犯人批判一辺倒で、擁護する意見や反応はほとんど見られなかったことと比べ、批判コメントによっては反論や「そう思わない」の数の方が上回るものもありました。すべてがそうだというつもりはありませんが、山添さんへの批判報道が出まくる一方で、読者の反応は必ずしも批判一辺倒でもないように感じた次第です。
そこまで騒ぐほどのことなのか?何でもかんでも正義を主張したり被害者がいないのに謝罪を求める必要があるのか等の意見が見受けられました。
・「じゃない方芸人」から進化した山添さんの今後
山添さんはコンビ相方の山崎ケイさんに隠れて、長らく「じゃない方」芸人と呼ばれていました。しかしピンでの仕事が徐々に増え、番組開始時低視聴率に苦しんだ今回問題となった番組「ラヴィット」では、不適切なキーワードはじめ、予定調和をことごとく壊す芸風が注目され、ご本人が一芸人としての存在感を増してきていました。
悪童・山添というキャラは、毒舌など不適切なネタだけでなく、私生活の多額借金などで「クズ芸人」というジャンルにも当てはまると注目をされています。もし山添さんが司会をメインとする川島さんや恵さん、山里さんのような立ち位置を目指すなら無理だと思いますが、この悪童のポジションでいくのであれば、現状の批判をやり過ごすという選択肢は「あり」のように思います。これが私の予想です。
・BCPのカギは「お客」が誰なのか
元気で明るく清く正しい芸能人が一度スキャンダルを起こせば、そのギャップが解消できない限り、復活はほとんど不可能です。ですが、そもそもそうした広く一般的人気を目指さないポジションの場合、事情が変わります。
ゲスの極み乙女の川谷絵音さんは、ゲス不倫スキャンダルを終始徹底して無視しました。しかし元々川谷さんの「お客」は自分の音楽を買ってくれたり、ライブに来てくれる人たちです。ワイドショーやネットニュースで批判をする人は自分のお客ではありません。結果として川谷さんは自分たちのファンからの支持を受け続け、今でも第一線で活躍し続けています。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2009.02.10
2015.01.26
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。