「行動しない(実行しない)理由」はいくらでもあり、簡単に挫折しがちですが、それでも「実行したい」と思えば、多くの人は実行できなかった原因を考え、取り除こうとします。 「今抱えている仕事を減らさなければ無理だ」「忙しすぎて新しい仕事は受けられない」といった感じです。こうしたアプローチを原因論的アプローチといい、うまくいかない原因を見つけ、取り除くか改善することで解決を図ろうとします。
「時間があればやりたい」「この仕事が片付いたらやろう」とタスク・リストに記入し、計画を立てる。ここまでは多くの人がやりますが、実際にすぐに行動に移せる人は少ないのが実態でしょう。
「計画は立てた、しかし実行できなかった。」こうした経験をお持ちの方は少なくないでしょう。
現実にはいろんなことが起きます。もともとやらなければならかった仕事が思いのほか時間がかかってしまうこともあれば、電話もあればメールもきます。上司からの呼び出しもあれば、急ぎの要件を思い出すこともあるでしょう。あるいは、「今日やる必要もないから明日以降にしよう」と自らあきらめてしまうこともあるかもしれません。
結局、できなくても「仕方がなかった」と自分を慰めることになり、実行できなくてもあたりまえの状態に陥ってしまいがちです。
原因論的アプローチではうまくいかないことが多い
このように、「行動しない(実行しない)理由」はいくらでもあり、簡単に挫折しがちですが、それでも「実行したい」と思えば、多くの人は実行できなかった原因を考え、取り除こうとします。
「今抱えている仕事を減らさなければ無理だ」「忙しすぎて新しい仕事は受けられない」といった感じです。こうしたアプローチを原因論的アプローチといい、うまくいかない原因を見つけ、取り除くか改善することで解決を図ろうとします。
本当に行動を阻むことがたくさんあり、ひとつずつ解決していかない限り実行できないという場面もあるかもしれません。しかし、「緊急」なことは、いつも「重要」なことよりも優先順位が高くなってしまうものです。そして緊急なことに対しては、多くの場合、抜本的な解決を図る方法よりも応急処置的に対応しがちですから、ひとつ問題を解決すればまた他の問題が起きてしまうこともあるでしょうし、また、組織の問題であれば、自分ひとりでは何ともできないことも多々あるでしょう。結局、有効な打開策が打ち出せないままになると、目標を実現することはできません。
また、別のアプローチとして、「計画が不十分だったのではないか」と考え、さらに綿密な計画を立て、緊急事態に備えようとするケースもあります。しかし、計画が綿密であればあるほど、初期の段階で少しのアクシデントがあるだけで、うまくいかなくなってしまい、早々にギブアップせざるを得なくなることもあります。
目的論的アプローチで前向きに考える
こうした原因論的アプローチと違い、目的論的アプローチと呼ばれるものがあります。有名なアドラー心理学で言われていることですが、「すべての行動は自らが叶えたい目的のためであり、現在の状態をつくっているのは自分だ」という考え方です。
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