「計画力」は、経済産業省が提唱した社会人基礎力(「前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力」の3つで構成)の1つに挙げられており、ビジネスを行っていく上では欠かせない能力であると言えます。 では、計画力を身につけるためには、何が必要なのでしょうか。
「計画力」は、経済産業省が提唱した社会人基礎力(「前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力」の3つで構成)の1つに挙げられており、ビジネスを行っていく上では欠かせない能力であると言えます。
なぜ計画力が必要かといえば、組織の中で仕事をするということは、周囲の人たちとの協力が欠かせません。そのためには、あらかじめ自分の行動、周囲への依頼事項を考え、周囲の人たちに納得してもらってはじめて仕事は成り立ちます。そのためには、計画は必要不可欠だといえるでしょう。
また、計画があれば、パフォーマンスにも大きな違いが生まれます。最初にやるべきことを決めるわけですから、活動に無駄が少なくなります。当然、想定外のことが起きたり、方向性が変わってしまったりすることもありますが、少なくとも、無計画で進むよりかは効率的な活動になります。さらに、計画を立てることは、どうすれば効率的、合理的にできるかを考えることですから、プロセス構築力が磨かれ、計画を策定するその行為自体がビジネススキルのひとつになっていきます。次に似たような仕事が舞い込んだときに、ノウハウとして生きてきます。
そして、無駄を省くことに近いかもしれませんが、リスク管理にもつながります。リスク管理とは、想定されるリスクを未然に回避するための活動のことですが、計画を策定することで、まず、トラブルを想定することができます。「ここでこういうミスが出そうだ」「ここで反対意見の人に話をしておこう」といったことが想定できます。また、想定することができれば、その対策も考えることができます。トラブルの発生を想定していなければ、対策が遅れるばかりでなく、さらなるトラブルを誘発し、問題を拡大させてしまうこともあります。
計画力とは?
では、計画力とは何でしょうか。
いろいろな定義があるとは思いますが、「仕事の完遂(目標の達成)に向けて、活動を設計する能力」といったところでしょうか。あくまで、設計した活動によって、仕事が完遂するかということがポイントになりそうです。
計画とは将来に向けてのものですから、まず将来を描く必要があります。自分がどうなりたいのか、どうあるべきだと思うのかを明らかにする必要があります。
将来を描くこと、つまり目標設定ということになります。できる限り具体的でわかりやすい目標が必要です。この点があいまいだと、精度の高い計画(実行プロセス)を作成できなくなり、何をすればいいのかわからなくなってしまいます。目標が具体的にイメージできるようになっていることが、計画力の第一ステップです。
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